新作は中旬だそうで。
ここ1週間でギャラリーだムービーだとバババと出るのかな?

私は相変わらず干からびてます。

承志と悠真君とか。承志がどんなリードであんな若い子を コマスのか 抱くのか。平時ならそれなりに楽しみに出来そうなプログラムですが、すんません。今はいろいろと余裕がなくて。
カラッカラなんですよ自分(´・ω・`)
実物は相変わらずふくふくとしてますがね💧


で、なんか、SSとか…


もうあまりにも淋しくて淋しくて自家発電です。私の書くものですからもちろん承凪です。
で、以前に書きました「HEART BEAT」のその後です。以前に書きました「HEART BEAT」の… 以前に書きました… 以前に…

…あれ、1月だったんですね(´・ω・`)

気紛れすぎですね。
えっと💦 「HEART BEAT」ってのはですね、怪我ばっかしてる承志を心配したなっちゃんが、どっからか入手した握り石に承志の厄を移し、それを湧き水に流して厄落としをさせようとしたお話でした。
万が一興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、お暇な時にどうぞ。いや、ほんと。拙いものですが(^^;)))

「HEART BEAT」前編
「HEART BEAT」中編
「HEART BEAT」後編

↑FC2の私の別宅に飛びます。
中編以外はここアメーバにもありますが、中編はアメーバには置けなかったので💧



ではでは、よければどうぞ💦






「ever」




子供の頃は嫌な夢をよく見た。
何かに悩んでいたり、落ち込む事があったりすると、そんな夢を見た。体調が悪いときも見た。熱が上がった夜は大抵怖い夢を見てうなされた。
夢の中で目が覚めて、でもまだ夢の中で。そんな夢を見た時は、ぐったりと疲れて目が覚めた。
眠るのが怖かった。

大人になって久しぶりにそんな夢を見るようになった。原因はわかっとる。しょっちゅう流血沙汰を起こしとるあいつのせいや。
会うたびにどっか怪我しとる。
小さな痣や擦り傷から、時には何針か縫っていたり。

「どばっと血ぃが出てん。びっくりしたわ」

そんな話を聞くたびに俺がどんだけびびってたかなんて、あいつは全く分かっとらんで笑いながら話しとる。

そんなあいつの話を聞かされた後は、大抵似たような夢を見た。
慌ただしく人が行き交う深夜の救急外来の片隅で、俺はベッドに横たわるお前を見下ろしている。夢の中の俺はただ狼狽えて立ち尽くしている。
どうしていいかわからず、目を閉じているお前に小さく声をかける。
「おい…」
揺するどころか触れる事も躊躇して出来ずに、俺はただ小さく声をかけ続ける。
「おい… 起きろや…」
あいつはぴくりとも動かずに眠り続けている。
眠って…いるんだよな?
不安な俺はあいつの口元に耳をあてる。
その耳にかすかな浅い呼吸を感じてほっとする。けれど、その呼吸は浅すぎて、いつ途切れてもおかしくないんじゃないかと思い至る。
「おい、目ぇ開けろや」
不安は俺の中でどんどん膨れ上がる。
「おい… 承志…」
鼓膜の奥でどんどんと鼓動が打ちはじめて、こいつのかすかな呼吸を聞き取れなくする。
「おい…」
こいつは1ミリも動かない。
「承志… 起きろよ…」
こいつは1ミリも動かない。

そして朝が来る。
ひどく汗をかいて目が覚める。
汗で首筋に貼りつく髪の毛が不快なんやけど、起きても心臓がばくばくしたままで指1本動かすのもかったるい。
夢でよかったと思う。
またあんな夢を見たのか。とも思う。
またあんな夢を見るのか。とも思う。
俺は疲れてしまっていた。



承志に厄落としをさせる為、湧き水へ握り石を沈ませた帰りの在来線の中で、俺達は言葉少なにただ並んで座っていた。
人もまばらなローカル線は休日の昼間やというのに、車両には俺らも入れて10人もおるかどうかという有り様やった。
正直言うと、いくら俺でもこれで大丈夫と安心出来る程おめでたくはない。ここまで付き合わせておいて承志には言えんが、ぶっちゃけ俺かて半信半疑なんや。承志の言う通り、石に厄を移すなんて、そんな話は眉唾もんやて解ってる。
けど、その厄払いの石の話を耳にした時からどうにも落ち着かんくなって、それをやらんでいる事での不安が、俺の中でみるみる膨らんで俺を絡めた。
そんな事で承志から危険を万が一でも回避出来るんやったら、それはやっとくべきなんやないか?それをせんかった事で、もし承志に何か起きたら。もし何か…
俺の頭に夢の中の承志が浮かぶ。1ミリも動かない承志の寝顔が…

俺は深呼吸をひとつ小さくついてみる。
こいつ程乱暴に俺の事を扱うヤツはおらん。こいつ以上に俺を大切に扱うヤツも。女やあるまいし、あんなにそっと触れんでも大丈夫やのに。バカだアホだと悪態ばかりつくその口とは裏腹に、そっと俺を包むように触れるあいつ。そんなふうにされるとただくすぐったくて。喉の奥がギュッとなって、単純な俺は喜んでしまう。
けど、俺の事はそんなふうに扱うくせに、こいつは自分の事となると途端に頓着しなくなる。無茶ばかりして、怪我ばかりしてるこいつを見ていてふと思ったんや。
俺の事をまるで壊れ物のようにやさしく触れてくるこの手を失なったら、俺はどうしよう。
そんな事を考えた途端に、頭からさっと血の気が引いていくのを感じた。恐かった。

アホな事に付き合わせてしまったと思ってる。これで絶対大丈夫というわけでもないのに。
けれど、石を湧水に沈めた時、俺に付き合って神妙に手を合わせているお前の横顔を見た時。ああ、これで少しは気を付けてくれるやろうと思った。俺の気持ちがこいつに伝わってくれたやろうと。
それで俺は、何故だかほっと出来たんやった。
嫌な夢をこれからも見るかもしれない。けれどその時は、またお前にすがってやろうと思った。俺の事をあんなに大事そうにしてくれんやったら、俺の気持ちも大事にしてくれるんやないかって。お前はそういう男やろうから。そんなお前にすがってやろうと。
なあ、お前という存在は、俺の中で随分でかくなってたんやなぁ。俺が俺らしく立っている為には、お前という存在無くしてはなくなってたんやなぁ。
そんな事を考えていたから、隣で静かに座っている男に向かって、場所も考えずにすっと口から言葉が出た。



「なあ、俺なんかのどこがええ?」



俺のどこがええんかと聞くあいつ。
そんなの俺にだってわからねえよ。
あいつより楽な男は幾らだって居るやろう。あいつより男前な男やって、探せば幾らか居るやろう。何より俺は女の方がええし。
それをよりによってあんな面倒臭い男に…

俺の人生の中で、あいつ程の二枚目の男はいない。今んとこ。
黙って立たせていれば、下手なアイドル歌手より男前やと思う。下手なアイドル歌手の顔なんて、あんな間近に拝んだ事はないけども。
ノリもええ。性格もええ。少し天然やけどそこもええ。
何より性根が真っ直ぐで綺麗なんが一番ええ。
始めて会った時から意気投合して、付かず離れずで過ごした。お互い他とは違う存在と意識しとるのは解ってた。
互いの存在を無視出来んようになって。誰よりも側に居りたいと思うようになったんも、今思えば自然な事やったと思う。
あいつはええヤツやけど、あかんとこもあるヤツで。けど、俺にもそんなんはきっと自分で自覚してる以上にあって。それでも俺らは一緒に居りたいと互いに思って隣に居るんや。
怪我ばかりしてる俺の事を心配して、その不安のあまりあんな真似までさせられたが、今回の事でさすがの俺も考えたわ。
自分ひとりの身体やないってやつの意味が解った気がした。
俺には、俺の事を俺以上に考えてくれとる男がおる。そう気がついた時に、ほんまにこいつの存在に感謝したくなった。
ああまでして俺と一緒に居ってくれようとしてくれる奴なんて、こいつだけなんやろな。俺なんかにそこまでしてくれる奴なんて、大袈裟でも何でもなく、世の中でこいつだけなんやろなぁって。
そう思ったら、こいつの存在ってすげえなぁって。ありがたいなぁって思った。思い知ったわ。

俺のどこがええんかとお前は聞くけど、俺の方こそ聞きたいわ。お前は俺なんかのどこがええんや?
俺にはお前に上手いこと言ってやれる答えはないわ。
俺はただ、お前と居りたいだけや。なんでかなんて解らんわ。俺はお前がええんや。それだけや。

ほどなくして、人もまばらなローカル線を乗り継いで、一時間としないうちに馴れた地元ターミナル駅に着いた。せわしない人の流れにどこかほっと息をつく。
ここから先は別になる。離れがたい気持ちもあるが、身体を少し休ませてもおきたい。昨夜は久々に盛り上がってしまったし、このまま一緒におったらまたその二の舞になるやろうし。お互い明日から仕事やしな。

こんな人混みの中では、抱きしめるどころか、触れあう事すらはばかられる。俺らは名残惜しい気持ちをお互い顔に出さずに歩いてた。
「俺はたぶん一人で居られへんタイプなんやと思う」
前を向いて歩きながら、唐突に凪沙が話し出した。
「誰か側に居ってくれへんと、ダメなタイプなんやと思う」
「まあ男なんて、大概そうやろ」
「うん。そうやろうけど、俺はひっついてられる誰かが居られへんとあかんみたい」
「……」
それは俺も常々そう思っていた。
他人の目が気になる凪沙は、人前では俺以上にスキンシップを嫌うくせに、人の目さえ無くなれば、途端にひっついてくる。
「人にひっついてると、温いやろ?」
「まあな…」
「一人で居ったら寒いやんか」
「……」
ひっつける相手が居ればそれは誰でもええんかと、実は日頃から気になっていた言葉を俺は飲み込む。
こいつが乗り込む電車のホームはすぐそこや。嫌な空気で今日を終わらせたない。俺が何も返さずに黙っていると、隣を歩いていた凪沙が立ち止まった。
「承志。俺は、お前とひっついていたい」
凪沙の言葉に、俺は何も言えずに凪沙を振り返る。
「承志。俺は、お前がええねん」
「凪沙…」
こんな人混みで、そんな話はじめやがって。お前を抱き寄せる事も出来ないやんか。
「それは俺もやで。凪沙」
俺が答えると、凪沙は一瞬泣きそうに顔を歪ませたが、すぐに笑顔を見せた。あの綺麗な。
「俺もお前がええ。一緒に居たいんはお前や」
そう言ってやると、凪沙は「うん」と小さく頷いた。
そんなこいつがあんまり可愛いくて、俺は思わず片手で包むように綺麗なその頬に手を伸ばしてしまった。案の定、そんな俺の手から凪沙は顔を背けるようにして逃げた。
凪沙らしい様子に、俺の口角が自然と上がった。
「今日はここまでやな」
笑顔で言うと、凪沙がまた「うん」と頷く。今度ははっきりと力強く。
「今日はほんまにありがとう。ほんまにありがとうな」
凪沙が繰り返し礼を言う。
「俺の方こそありがとな」
俺も心から礼を言う。
そして互いの乗る電車のホームへ向かうべく、今日の俺らはそこで別れた。

続きはまた今度や。
俺らにはまた今度がある。




- END -






お粗末さまでしたm(__)m

うーんと、なんとなーく続いてきましたが、SS1シリーズはこれで一区切り出来たかなと。つか、シリーズっておま…って感じですよね💦 すんません💦

ま、でも、ほんとに、万が一興味を持たれましたらどうぞ💦
時系列的には

『SS1-』
『SS2-』
『SSY-』

ってな感じでしょうか💧
気紛れなんで、一区切りといいつつ、SS1-11とか、いつかしれっとアップするかもしれませんが…

何にせよ、お恥ずかしい気紛れにここまでお付き合い下さった方、ありがとうございます。

承凪日照りの厳しい日々が続きますが、明日を信じて耐えたいと思います(´;ω;`)


では最後に…






承凪みせろー!








それではまた(´;ω;`)