追記 :『結葉』はBOYSLABさんが2015年4月のエイプリルフールネタに出されました架空のモデルです。




梅雨ですね(´・ω・`)

雨といえば近年やたらゲリラ雷雨ばかり。
てな印象でしたので、このところのしとしとと梅雨らしい雨に、オバチャンノスタルジックな気分になったりもしてます。
とは言え、鬱陶しいものは鬱陶しい(-_-;)
早くおてんとう様に洗濯物と己れをあてたいです(´・ω・`)


で、SSです。

スイーツなふたりを毎日愛でながら、そんなのちまちま書いてました。
当方、承凪ファンのブログですんで、承凪SSしかないんですが、ちょっとイレギュラーな結葉君シリーズの『SSY』です。
いや、シリーズってのも何ですが…(^_^;)
結葉君。今年の4月1日にラボさんがアップされました幻の新人の結葉君です。
彼というキャラをちょっとお借りいたしまして、承凪脳で煮詰めましたら、あら不思議☆ 承凪のふたりが息子を生んでしまいましたとさ(*゚д゚*)♡
…というお花畑な承凪ファンのファンタジーな世界です(-_-;)

そんな馬鹿馬鹿しい世界におつきあい下さるという 奇特 やさしい方、難しい事は考えずに無垢な気持ちで読んでみてください(´・ω・`) ええ、無垢な気持ちでね。

えっと、もし興味がございましたら結葉君シリーズの1本目です。
SSY-1「はじめまして」
こちらは別宅という名の私の再録書庫、FC2ブログとなります。「はじめまして」はアメブロにも残ってます。
読みやすい方でどうぞ。

あ、それから、「はじめまして」の結葉を4才から3才に訂正いたしました。…ちょっと、つじつまが合わなくなりそうでしたので…










「ホーム・スイート・ホーム」前編





男の子だというのに、結葉は概ね育てるのが楽な赤ん坊だった。らしい。
らしいというのは、結葉以外の赤ん坊など育てた事がなかったのと、ふたりにとってはそれでも子育てはかなり大変な事であったからだ。
生後1ヶ月もしないうちから結葉は夜には眠る赤ん坊だった。
これはかなりラッキーな事らしい。
夜の11時前後にミルクを飲ませると、大概朝方までぐっすり寝てくれる。困ったのはオムツで、オムツの中がどんなに汚れていても結葉はすやすやと眠っているのだ。だからよくオムツかぶれをおこしていた。赤ん坊の皮膚は薄く弱い。本人が替えろと訴えないのであれば、親が定期的に見てやらねばならない。そんな事もついうっかりしてしまうふたりだった。

3,090g  54cm 少し黄疸が出たが健康な赤ん坊だった。
ふたりは結葉が産まれてそれぞれ育休を取った。
育てやすいと言われてもぐずる事もあった。眠い眠いと泣いて寝ない夜もあった。狭い部屋の中でどうしてよいのか解らず、眠い目を擦りながらおろおろとあやした。そんな夜はふたりも泣きそうな顔をしていたものだった。
体調が悪かろうが雑用に追われていようが、赤ん坊は腹が減れば泣くし眠たいとぐずっては泣く。何だかわからないが泣いている事もあった。タイミングが悪い時には、それを腹立たしく感じてしまう事もあった。罪のない赤ん坊相手に苛々と舌打ちをしてしまった時には、その後にずいぶんと落ち込んだりした事もあった。それでも穏やかな寝顔を目にすれば、何とも言えぬ感情がわいてくる。血を分けた我が子だからか。愛する者の分身だからか。それとも幼い無垢なものを前にすれば誰しもそう感じるものなのか。この温かく柔らかい小さな命が、ただただふたりは愛しかった。

育休といっても承志の店は営業していた。
店をまわさねば従業員への給与は出せない。客が離れてしまうのも怖い。
週に数回、出来れば日に1回は顔を出していたが、3ヶ月が過ぎた頃、そろそろ営業時間にも戻らねばと思っていた。これには凪沙の協力が不可欠だ。承志が抜けた分、負担は全て凪沙が引き受けねばならなくなるのだ。
「それは最初から決めてた事やから、そこはええねんけど…」
すやすやとベビーベッドで眠る結葉を見下ろしながら、凪沙が気弱気に話し出した。
「俺ひとりで結葉見てるの怖いな…」
「うん…」
そこは承志もよくわかる。
結葉に何かあったら、具合が悪くなったら、ふたりでいてもおろおろするのに、それをひとりで見ていくのは不安でしかないだろう。
「夜は怖いよな。自分もうっかり寝てまうし」
「でも少しずつそうしていかなならんしな」
凪沙は不安気な顔のまま言う。
「俺ら、出来るだけふたりで頑張るって決めたんやし」
「そやな…」
結葉を見つめる凪沙の肩を、後ろから承志が抱きしめる。
「とりあえず週3くらいにしとくか?」
「店出んの?」
「うん。そのうち週5くらいに持ってこうかと思ってるし」
「ほなら復帰から週5にしておけば?」
結葉にベビー布団をかけ直すと、そのままくるりと凪沙が承志に向き合った。
「俺もそのうち仕事に戻らなあかんし。マジでこれからどうやっていくか、形つくっていかなあかんもんな」
「そやな…」
肩に頭を乗せてきた凪沙の腰を抱き寄せると、承志も凪沙の首すじに顔をうずめた。
その体温と匂いにすがるかのように。心許ない不安な気持ちがいつまでもふたりをそうさせていた。



当初はかなり混乱したものの、生活のリズムもいつの間にか出来てきた。
地元駅近くの託児所は、評判も立地条件も悪くなかった分、保育料も安くはなかった。それでもふたりは見学したその日に入所の手続きをした。

託児所へは凪沙が通勤途中に連れていく。帰りも凪沙が迎えにいく。
やはり結葉の面倒を主にみるのは凪沙の役目となった。子供の生活を夜型にするわけにはいかなかった。
承志の帰宅は朝の4時頃だ。閉店から翌日分の仕込みをし片付けをしていると、大抵そんな時間になってしまう。
帰宅してまずシャワーを浴び、そのまま簡単に浴室の掃除をすると、凪沙と結葉の朝食の準備をする。と言っても、店であらかた下ごしらえを済ませてきたり店の残り物をタッパーに詰めてきたりで、あまり気負った事はしない。
テーブルに朝食を並べていると凪沙が起き出してくる。軽くおはようのハグをする。家でふたり顔をあわせられる貴重な時間だ。
凪沙が起きると結葉も目を覚ます。面白い事にふたりは双子のように行動をシンクロさせる事がある。そんなところを見つける度に承志は密かに口元を弛めた。
結葉はオムツが取れても10才くらいまでおねしょをよくした。そんな朝は凪沙と一緒に朝のシャワーを浴びさせた。結葉の朝の支度は承志がした。歯を磨き、服を着せ、食事を摂らせた。結葉がひとりで食事が出来るようになると、凪沙と結葉が朝食を摂るテーブルに承志もつき、結葉の託児所や保育所の連絡帳を承志がつけるようになった。凪沙から聞いた結葉の様子を承志が書く。そうやって結葉の生活を把握し、ふたりが共有出来るようにしたのだ。
凪沙と結葉が出掛けると、承志は洗濯機を回し掃除機をかける。家事は主に承志が担った。一時間程で済ませると、やっと承志の就寝となる。それがだいたい朝の8時頃となる。
承志の睡眠は6時間ほどで足りた。
昼の2時に目覚ましが鳴り、また軽くシャワーを浴びて頭を覚ます。
結葉が一歳くらいまでは、ここで凪沙と結葉の夕飯の支度をしていたが、いつの日からか託児所に迎えに行った凪沙は、そのまま承志の店に寄って夕飯を済ませるようになった。
承志は夕飯準備の代わりに、乾燥し終わった洗濯物を片付ける時間にあてた。

開店間もない店に、凪沙が結葉を連れて「ただいま」と入ってくる。
カウンターの端の席はいつの間にかふたりの場所となった。
厨房の中から「おかえり」とふたりを迎える。
承志は密かに幸せを噛みしめていた。





 続く







ほらね、「んなバカな(-_-;)」てな世界だったでしょ。…すんません(´・ω・`)
そんななんですよ
今回はじめて三人称形式で書いてみました。…なんか、難しかったです(-_-;)
んで、これは3本に分けたのであと2本あります。
もしよかったらまた付き合ってください。






ありがとうございましたm(__)m