今朝アラレが降りました。
アラレって「霰」です。
「んちゃー!」ってヤツじゃなくてね。
びっくりしました!寒かったー(+_+)!
で、久しぶりのSSです。
チョーチョーチョー久しぶりのSSです(+_+)
前回書いたのはいつだったか…
というか、今回のお話は実は前回のより前から書いてたのですが、なかなか進まなくて… そうこうしているうちに『じょぶろ』に悶えて『震話』に悶えてwithのパーチーにはしゃいで… 有難い事のオンパレードでしたよね。私も萌え踊っていたんですよ。何よりここんとこ妄想なんかしないで済むほどリアル承凪のふたりが素晴らしい萌えを振りまいてくれてたじゃないですか。十分すぎる萌えに私もお腹いっぱいになってまして。
んだけどね、温泉が思っていたよりちょっとずれちゃったじゃないですか。なんかね、『あの放ってたのをやっつけちまえよ』って言われたような気持ちになりまして…
ちょっとまとめてみました。なんか長くなっちゃったので分けてみました。
よかったら読んでみて下さい。承凪SSです。
『HEART BEAT』前編
機嫌は結構悪かった。
ホテルの部屋に戻ると、灯りは落とされサイドランプが点してあった。
奥の方のベッドの枕元までそっと近寄り、背中を向けて潜り込むように寝ているその顔を覗きこむ。
穏やかな寝息にほっとする。
半分しか見えないその横顔を眺めながら、この部屋を出て行こうとした時のこいつの顔が頭に浮んだ。
悲しそうで。寂しそうで。何か言いたそうで。でも何も言葉が出てこなくて。そんな自分に焦れてるようで。そしてやっぱり悲しそうで。寂しそうで。
「………」
凪沙の前髪に指で触れてみる。
馬鹿な真似をしてしまったと思う。凪沙を責めたかったわけやない。ただ、馬鹿らしくて仕方なかった。何よりそんな馬鹿らしい話に凪沙が振り回されてんのが悔しくて腹が立った。
「なんか、忙しいのにごめんな」
数時間前、ホテルの部屋に入った途端、いたたまれなさそうに凪沙がそう口を開いた。
口数少なくずっと機嫌を悪くしている俺を気にしての言葉。
ここまで付き合うと決めてからは、腹は決めたつもりでおったが、やっぱり不愉快で自分でも自分の態度をどうにも出来んでおった。
「ええよもう、こんなとこまでもう来てもうたし」
どうにも言葉に棘がでてまう。
凪沙はそれに触れてしまったかのように少し顔を歪め、でもすぐに表情を作り直した。
「飯、まあまあ旨かったよな。お前、あれで足りたか?」
俺は何も言わずに頷いた。
「ごめんな、本当に」
凪沙の声が小さくなっていく。
「俺のわがままに付き合ってくれてありがとな」
それでも顔をあげて続ける凪沙に、俺はやっぱり正面から受け止めてやれんくて、ただ小さく頷いてみせるだけやった。不用意に口を開いて、また凪沙を傷付けてしまうのが怖かったから。
やけどそんな態度は、凪沙の綺麗な顔をますます悲しそうにしてしまうだけやった。
今にも歪んでしまいそうな凪沙の顔を見てられなくて、ホテルについて早々に俺はバスルームに逃げ込んだ。
──── 自分の小ささに嫌になる。
こんなあいつらしくない真似。わかってる。わかってるのに、どうして俺はあいつの気持ちを汲んでやれんのや。
熱いシャワーを浴びながら俺は自分を責めた。
それは手のひらにおさまる薄緑色した楕円の石やった。
「お前これちょっと握ってみい?」
ふたりの撮影の日、事務所に着いたとたん待ち構えていた凪沙が俺に寄越してきた。
「なんやこれ?」
「ええから握ってみい」
言われる通り握ってみる。石は手の中にすっとおさまった。
「丁度ええ感じ?」
凪沙がニコニコしながら食いぎみに聞いてくる。
「あー、まー、丁度握れるって感じやなぁ」
「そうかー、ほなお前ちょっと握ってろや」
「なんで?」
「あのな、これがお前に憑いてる悪いもんを引き取ってくれるんやて」
「悪いもん?」
「お前怪我ばっかしてるやろ?そーゆーのをな、無くしていってくれるんやて」
凪沙が嬉しそうに話しだす。
ちょっと驚いた。そういう迷信じみた事を真っ先に否定するんが凪沙やのに。
「どしたお前、らしくないやん」
俺は握り心地のいいその石をにぎにぎと無意識に握りながら聞いた。
「うん、まあ、そうなんやけど…」
「こんなんお前どこから持ってきた?」
「うん、まあ、ええやんそんなの」
「…お前これ、変なのに買わされたんちゃうか?」
「いやいやいや、そんなんやないよ」
「ほんまかお前?だってこれ…」
「違う、違う、大丈夫やて」
その石をどうやって貰ってきたかは、凪沙は最後まで俺に言わなかった。
長いことバスルームから出られないでいたにもかかわらず、腰にタオルを巻いて出た時には、凪沙は俺がシャワーを浴びる前と同じ場所に立ったままやった。
「お前、ずっとそうしておったん?」
「いや、そうでもないけど…」
まだ部屋のなかの空気は重いままや。
「承志、ほんまにごめん」
「謝るくらいならこんな馬鹿馬鹿しい事やらないいやんか」
「うん…」
「今日はもう遅いから、明日なんか旨いもん食って、そんで帰ろうや。せっかくここまで来たんやし」
「うん…」
シャワーを浴びて少し冷静さを取り戻してきた俺に、凪沙は小さく頷いた。そんな凪沙を見てほっとしたのもつかの間、あいつはまだ食い下がってきた。
「ほんでも明日、あの湧き水んとこまで付き合うてくれ」
「お前…」
「わかっとる。わかっとるよ。馬鹿馬鹿しい事や。アホくさい事言うとるってわかっとるよ。俺はほら、アホやから、アホに付き合うてくれればそれで…」
「お前な!」
思わず大きな声が出てしまった。
「こんなのどう考えても詐欺みたいなもんやろ?だいたいこんなんお前らしくないやろ!」
「やからアホに付き合わされてるって思ってくれれば…」
「何でこんな馬鹿な真似に意地になるん?」
「…… 」
噛み締めるように凪沙が黙り込む。
わかっとる。わかっとる。そんな事を凪沙に言わせてどうすんのや。
俺は静かに息を吸い込んで、気持ちを落ち着かせようと試みる。
「なあ、こんなんお前らしくないやんか、占いかなんか知らんがこんなん詐欺や。俺なら大丈夫やから」
うつむく凪沙に俺は諭すように語りかける。
「もうこんなとこまで来たんやし、もうええやんか」
「やけどせっかくここまで来たんやし、あとちょっとやんか。お前は湧き水にあの石を放るだけでええから。そんだけでええから」
頑なに意見を変えない凪沙にカッとなる。俺は背を向けて手早く服を身につけ、そのまま部屋を出たんやった。
続きます
m(__)m
ここまで読んで頂いてありがとうございます。へんなとこで切ってすみません。
石好きさんならご存知だと思いますが、握り石って本当にあるんですよ。で、薄緑色の握り石って…自分が貰ったなら絶対手離したりしませんよw 男性の掌に丁度良い大きさの薄緑色の… そんなサイズの翡翠… 欲しい… いやいや、それはおいといて(^_^;) 一応ヒーリング効果とかあるらしい…です。自分、持ってないのでようわかりませんが。
今回の話で書きました『握り石に厄をうつす』なんてのは私が苦し紛れにひねり出したフィクションです。こんなのはないです。
…たぶん(-_-;)
えっと、もちろん続きます。
よかったら次もお付き合い下さい。
明日明後日中にはアップします。
…たぶん(^_^;)