【朗報】
新作『SHINWA』が配達される予定の26日金曜日ですが、ほぼ1日自宅に居ると言っていた相方が、ケツカッチンの為仕事に出ねばならなくなりました。ご苦労様です。(←心から)
これでまず、引き取りのその日のうちに承凪チャプだけでもなんとか観られそうになりました。
承凪の神様ありがとう(iДi)!!
で、
ちょっと思い立って承凪SSです。
もう新作くるのにねー(^_^;)
えっと、以前書きました『ボトムライン』の続きというか、まあ、そんな感じです。
宜しかったらおつきあい下さいm(__)m
あ、承凪SSです。
(*゚ー゚)ノ.:*:・'°☆
やすみの日
例えば今晩なに食おっかな~って考えた時、あいつんとこのカウンターに座った時の眺めが思い浮かぶ。
今日はがっつり呑みたいな~なんて時も。
いやいや今日は静かにつまみながら呑みたいわ、なんて思い直したら、ふいにあいつの声が頭に響いた。
─── ちゃんと食ってっから呑めや。
思わず顔が熱なった。
うるさいなぁ。
降った雪がめずらしく積もったあの日、おれらはとうとう一線を越えた。と、思う。
ぐずぐずとためらっとったおれが、ついに耐えられなくなったんやった。
時間の問題やったんやろな。
その一線をずっと飛び越えたなかった理由ってのが、あいつと離れたなかったからだったんやから。
あの日、承志の唇に吸い付きながら承志の指で有無を言わさずにイカされた。プライベートであんな事したんは初めてやった。
撮影では何度も合わせてきた身体も、ふたりだけでの行為ではテンパるだけやった。
あの時のあいつの吐息の熱さを何度思い返したやろう。
あれから2週間。顔も見てへんし連絡も取ってへん。何やら恥ずかしくてな。どうにもくすぐったくなって連絡しにくくなってしもた。
それもそろそろ限界や。あいつに会いたい。顔がみたい。週の真ん中で明日も仕事やけどええよな。顔を見に行くくらい。飯食うだけやし。
だいたいあいつだって連絡寄こすくらいしてもええのに。
おれは仕事帰りに承志の店に寄る事にした。
頭に浮かんだものを端から買い込んで、あいつの部屋の呼鈴を続けて二度押したら、ドアの向こうから咳き込む様子が近づいてきた。
ゆっくり扉が開いたと思ったら、後ろ手に開けたままあいつはかがんで咳き込んでいた。
「おまえ何しとんねん」
また閉じていく扉を掴んでおれは、今にもしゃがみそうな承志を覗き込んだ。
「……ちょっと風邪引いただけじゃ」
苦し気な息の合間にあいつが答えると、そのままゆらゆらと部屋に戻っていく。
「ええから寝てろや」
追いたてるように部屋に上がると、あいつは怠そうな背中を向けながらぶつぶつ言うた。
「おまえが寝てるおれを起こしてここまで歩かせたんやろが…」
その通りの文句をおれは無視してベッドまでついて行く。
「なんか食ったか?」
「病院行ったか?」
「薬は飲んどるんか?」
続けざまに捲し立てるおれを、承志は熱で潤んでいる目で黙って聞いて見つめてくる。
「おい、どうなんや?」
見つめとるだけの承志に焦れて聞くと、また少し咳き込んでゆっくり話し出した。
「病院行った。昼にゼリー食って薬飲んだ。それから今まで寝とった」
今は夜の8時。見れば流しにゼリーの空き容器が放ってあった。
ゼリーだけかよ。
「ほんなら今、粥作ったる」
おれは持ってきた袋の中からレトルト粥を取り出して聞いた。
「卵と梅干しどっちがええ? あ、中華っちゅーのもあるで」
承志は何か言いたげに一度口を開きかけたが、その口を閉じてまた開いた。
「…おまえ何でここに来たん?誰に聞いた?」
「店に行ったんや、んでバイトの人らに聞いた。中華いっとくか?」
おれが中華粥のレトルトパックを持ち上げると「梅干しにしてくれ」と却下された。
ふーん。梅干しね。
何本か買ってきたアルカリ性電解水のペットボトルをとりあえず一本だけ承志に手渡すと、ガサガサと袋を鳴らしながらキッチンへと粥の用意をしに入って行った。
粥を食わせて薬を飲ませると、汗で湿ったシーツを替えて、パジャマ代わりの長Tシャツも着替えさせる事にした。まず少し身体を拭いてから。
熱い湯に浸したタオルをかたく絞って首筋から拭いてやる。一時期に比べればかなり筋肉は落ちとるけど、ほんでも硬くガッチリした肩や腕に手を這わせば何となく気持ちがくすぐったくなる。こいつは病人なのにな。ちょっと反省。
「おまえ今日どうするつもりなん?」
言われるままおとなしく拭かれてる承志が聞いてきた。
「今日な、このまま泊まったらあかんかな?」
「明日仕事は?」
「あるで」
そこまで言って湯を張った洗面器でタオルをすすぐ。
「脚も拭いたる。立ちや」
「ええよ、自分で出来る」
「ええから」
少し強引に立たせると、承志の太股をごしごしと拭ってやる。
あの夜、風邪気味だったおれの脚に絡めてきた脚。そんな事を思ったら、抑えていた気持ちが沸き上がってきて、なんとなく恨み言がおれの口からついて出てきた。
「おまえな、具合悪くしたなら言うてこいや」
承志の顔は見ずに言葉は続いてこぼれだす。
「おまえがウンウン唸って寝込んどるってのに、おれは何も知らんでいたんやで」
「……」
「なんでおれはこんな事を人から聞かされなあかんのや」
冷めたタオルをちょっと乱暴にすすぐと、洗面器の中の湯がみるみる濁りはじめた。
「おれは頼りにならんやろうけど、ほんでもこんくらいしてやれるし」
「凪沙…」
「…こんな事、おれはなんで人から聞かされるんや」
おれは一番引っかかっていた事をもう一度吐き出していた。こいつは病人やのに。
店の扉を開けた時からいつもと違ってたんや。
店はいつも通りに賑わっとった。波のようにさざめく愉しげな客達の談笑の声と、飛び交うバイトの元気な声。けれど、いつだって誰よりもでかい声で来客を迎える店主の声が今日はなかった。
「バイトの子ぉが店長は一昨日熱出てぶっ倒れましたって言うやんか、おれ何も知らんと顔出して、バイトの子にいろいろ聞かされて…」
承志の前に膝まずいたまま、おれは絞ったタオルを握りしめる。
「承志、おれはおまえの何なん?」
「凪沙…」
辛そうな声を出す承志の顔が見れんと、おれは俯いたままで言いつのる。
「あん時、何かが繋がったと思ったんはおれの思い違いか?」
我慢出来んと言いつのりながら、やっぱり承志の顔が見れんおれは、俯いたまま承志にからむ。おまえ具合悪いのに。
そう思うと罪悪感がどっと押し寄せてきて、それ以上の言葉が続かんくなった。
重くなった空気に耐えられず承志の脚を拭いだす。足首まできたらベッドの縁に腰掛けさせて指の間も丁寧に拭う。
それも終わるともうやる事がない。仕方ないから顔をあげた。
「着替えは手え貸さんで」
言うと承志は黙って頷いて着替えだす。
「風呂、借りるで。泊まってってもええか?」
承志はやっぱり黙って頷いた。
変な空気になってしもた。黙っときゃあええのに。あほやなおれも。
風呂から出たら着替えは勝手に借りて、ついでに冷蔵庫からビールも勝手に出して呑む。
空きっ腹にビールがしみる。
「おまえ何か食ってきたんか?」
いつの間にか承志が部屋の入り口にた立っとった。
「びっくりした!」
驚いたおれをよそに寄ってきて、承志も冷蔵庫の扉を開ける。
「おまえはビールはあかんで」
「呑まんわ。スポドリぎょうさん買うてきてくれてたやろ?」
「ああ、まだあるで」
承志は2リットルのペットボトルを掴み出すと、そのまま口を開けて飲みだした。
「おまえ飯は?」
「うん、腹減ったわ」
「何か買うてきたんか?」
「うん。忘れた」
承志はまた一口飲むと、冷凍庫を開けた。
「餅が少しあるで」
「あ、食う食う」
「おまえ出来るか?そのまま皿にのせてチンしたらあかんで」
「なんで?」
餅の入った袋を取り出しながら、承志が一瞬かたまる。
「皿にひっつくやろ」
言いながら皿やら何やら出しはじめた。
「おまえ寝てろよ、おれ自分でやるから」
「おまえやり方わからんのやろ」
「教えてくれれば出来るよ」
「やった方が早い。見て覚ええや」
承志がゆっくりながらキッチンに立つ。おれは仕方ないからその後ろでテーブルの椅子に座る。
なんだかな~、病人に世話して貰うってどないやろ。
クッキングシートをひいた上に小さめの餅を5つ並べると、電子レンジを動かしはじめた。
「5つでええか?」
「ええかって、もうまわっとるやん」
承志は何も返さんと、作業の手元を見ながらニッと笑った。
「砂糖醤油しか出来んで」
言いながら小皿を出しはじめたんでさすがに立ち上がる。
「もうええよ。もう自分で出来る」
承志の横に立って言うと、「そやな」と承志が皿を置く。
「凪沙」
ふいに抱きしめられた。
「来てくれてありがとな」
「…ええよ」
おれはまだ汗臭くていつもより熱い承志の肩口に頭を落とす。
「おまえの顔、見たかったんや。ほんまやで」
「おれもや」
おれも、ずっとおまえの事考えてたで。
抱き合うおれらに電子レンジがアラームで邪魔する。もうちょっと、もうちょっとだけこうしていたい。承志の背中にまわした手に力を込めると、承志も俺に頬を寄せて抱きすくめてきた。
ああ、やっと承志や。
ひとしきり抱きあうと、でこにチュッとして承志が離れた。
「腹減ってんのやろ、ありがとな」
言ってトレーを出す。
「おれもまたベッドに入るわ。おまえも向こうで食えや」
そうするわ。
小皿に醤油だけたらして、海苔は袋ごともって、ビールをもう一本貰うておれは承志の後を追った。
ずっと寝てたから目が冴えてきたという承志と喋りながら餅を食って、歯は磨きたいという承志と洗面所で並んだ。たまに咳き込むのは辛そうやけど、おれが来たときよりぐっと楽そうに見えるんわ気のせいか?
「身体拭いて貰ってスッキリしたわ。あれでかなり違ったな」
そうやったらよかった。おれでも役に立ったんやな。
そう思うと、ひそかに頬がゆるんだ。
病人と並んで寝るのもどうやろと思ったけど、他にないし、承志のベッドにおれも入った。明日はここから直接仕事に行く。着替えは適当にまた借りたらええし、何時にアラームセットしよかなとスマホをいじっとったら、天井を向いたまま承志が口を開いた。
「週末あたりからちょっとおかしかったんや」
承志がぽつぽつと喋り始めた。
「熱も少しあったけど、ほんでもこんくらいなら大丈夫やと思っとったら立ってられんくなった」
暗闇のなかで話す承志を見つめて聞いていたおれに、承志が顔だけ向けて続けた。
「おまえにな、何度も言おうかと思ったんや。ほんまやで」
男前がにやりとする。熱でまだ目は潤んどるけど、それがかえって色っぽくて内心どきりとした。
「せやけどおまえかて仕事あるし、平日やし、それに…」
そこまで言って承志が言いよどむ。
なかなか続きを話し出さない承志にじりじりしておれが先を促す。
「なんや、それになんや」
言われた承志は両手で顔を覆うと、なんとも言いにくそうに話し出した。
「いきなり彼氏面するみたいで恥ずかしいやんか」
「…………」
は?何なん?照れてたん?
「おまえ、そんな理由でひとりで寝込んでたん?」
「そうや。ガキやあるまいし、ひとりで寝れるし」
指摘されて少しムッとしながら承志が口を尖らす。
何なんそれ。
「ほならおれが来てちゃんと嬉しかったんやな」
言うと今度は素直に頷いておれに向き合う。
「嬉しかったで。びっくりしたで」
「ほなら良かった」
具合の悪い承志に抱きつくのは諦めて、肘だけちょんとくっつけた。ふたり腕をそのままにして話を続ける。
「ほんでもおれ、店の子ぉに聞いてびっくりして、そのままおまえに何も言わんと来たやんか」
「そうやったんや」
「うん。おまえ、呼び鈴鳴らしたら誰か確認もせずにドア開けたやろ。あれあんまよくないで」
気になっていた事を注意してやると、こいつは失礼なくらい呆けた顔をおれに向けた。
「あのな、あんな呼び鈴の鳴らし方するやつなんて、もうおまえ以外いてへんで」
「……そうなん?おれってわかるん?」
「大人でピンポンピンポン続けざまに押す奴なんて、そういてへんで」
「あ、そうなん?おれ2回押してる?」
「押してる」
「……」
ちょっと思い返してみる。ピンポンピンポン2回… 押してるかもしらへんな。うん。
「ほか、おらんの?」
「普通もうやらへんな。大人になるとな」
そうか。こいつはおれとわかってドアを開けたんか。そうか。
それからぽつりぽつりとまた少し話をして、そのままいつの間にかふたり寝てしまっていた。
夜中に一度目が覚めた。
額に貼った冷却シートが浮いてきていたので剥がしてやった。替えを貼ってやろうかと額に手をあててみたが、いらんみたいやった。寝息もずいぶん落ち着いてたし。明日には熱は下がってるかもしれん。
(*゚ー゚)ノ.:*:・'°☆
なんかまとまりのないものになりまして(*_*;
まあ、でも、それはいつもの事っちゃあいつもの事。
新作『SHINWA』がもう明日にも配達されるっていうのに本当に何なんですが、ちょっと体調崩して休んでいるはずの某さんの暇潰しのひとつにでもなれたらと… なれたらと… なれたらと…
………………
なーんーでー出勤してるかなぁーーー(-_-#)
待望の承凪が来た時に本当に寝込んじゃうよ!(・ε・` ) ここからスケジュール満載ですよ! もう!
さてさて新作『SHINWA』
この承凪ファンへのラボさんによる承凪焦らしプレイには私そろそろ限界でして。つか、限界越してます。打たれ弱いキムナギ・承凪バブルの申し子なんですよ私。
ああ、もうダメ。
もう欲しいの。
お願いちょうだい。
なんでも言うから早く見せてね。
ああ、待ち遠しい☆