未だMMUNのループから抜け出せずにいます。たまに浮気します。ACE8とか、ACE8とか、ACE8とか。
で、
ちょっとそろそろ承凪SSなんぞを…
最近以前のSSを読んで下さってる方がいらっしゃるようで、ありがたいやら申し訳ないやら。まあ承凪ファンなら、そこに承凪モノがあるならとりあえず読みますよね。わかります。
あ、一応話が続いてたりします。
・ぬくい紅葉
・ベイビー・ブルーの夢
・BEAT SWEET
・雪のツバサ
で、今回の 「torch」となります。…まとまりのないタイトルのつけかたですね(--;)
まあそんな感じなんで、それもよければ。甘口ではない当ブログのSSですが、今回ちょっとがんばりました。
よろしかったらお付き合い下さい。
(><*)ノ (><*)ノ (><*)ノ
torch
宣言どおりにあいつは、おれン家の近所のコンビニに寄ってしこたまおでんを買い漁ると、これまたビールもしこたま買い漁った。おれは明日も仕事やっちゅーのに、自分が呑むからと言い張っておれにも持たせる。おかしいやろ。
家についたら真っ先に風呂に湯を張る。もうつま先なんか感覚無くなってきとる。風呂場で足を洗いながら温めてると、「使うで!」とあいつの声がして、流しを使いだしてる音が聞こえてきた。「鍋こんだけ?まじか!」とか聞こえる。ほっとけ。
風呂場から出て猫砂をきれいにしてやってると、承志が鍋におでんを移しながら「先風呂はいっちゃえよ」と背中を向けながら仕切りだした。「続けておれも入るからな、なんか着替え出しといてくれ」と当然のように言い放つ。まあ、おれも借りたし。適当にTシャツとスウェットの上下を出しとく。パンツはもっかい穿いとけ。
入れ替わりに風呂で温まって、承志が用意しといてくれたおでんと乾きモンで晩酌して、下んない話でそこそこ盛り上がって、おれは早々に電池が切れた。そんなおれの様子を見て、あいつも一緒におれのベッドについてきた。
おれのベッドは普通にシングルサイズや。男ふたりには相当狭い。あいつは当然の顔しておれの枕に自分の頭を置くと、ほらっとおれを自分の脇に呼ぶ。おかしないか?釈然としないながらも、眠いは酔いはまわるわでおれはもぞもぞとあいつの脇に入る。あいつの胸に頭を乗せると、まわした腕でおれの肩を抱きながら、頭を揺らして枕をあわせてる。もうええわ。眠いし。おれは見上げながら承志の頭が落ち着く位置を見つけるのを待つ。酔った頭をぐらぐらされては落ち着かん。
しばらくすると承志はおとなしくなり「寝るわ」と一言放って目を瞑った。
彫りの深い眉間を見上げながら、おれはふと思った事を口にした。
「なあ、おまえいつもこうか?」
「何がや」
「おまえ、抱き枕とか好きやろ?」
「だから何がや」
こいつの声が少し尖りだした。けどそんなのいつもの事や、おれは無視して続けた。
「おまえ、誰かと眠るときはいつも腕まわすんか?」
承志がひそかに息をのんだのがわかった。
じっと顔を見上げたままおれはこいつの答えを待つ。承志の胸に頭をのせたままで。承志をみつめたままで。犬のようにただじっと。
いつまでも待ち続けるおれに観念したのか、ひとつ息を吐くとゆっくり目を開けた。承志が頭を少し傾げるようにしておれを見下ろす。男らしい眉をかすかに寄せながら、答え出せないでいるこいつの様子で、おれはその答えを知る。
ああ、なんでこいつはこんなに男前なんかな。こんな距離でみつめあう時、おれはいつもそう思ってしまう。そして同時にいつも思い至ってしまうんや。ああ、こいつとこんな距離で見つめあうのは、おれだけではないんやな。そう思った途端に鼻の奥がツンときた。
すると承志がわずかに目を見開いて更に困ったような顔をした。そしておれを抱きすくめ、肩口に顔を埋めてきた。
「おまえ、それはあかんやろう」
「…ごめん」
おれもたまらずに腕を巻きつけしがみついてしまった。思ったよりも声が震えて、自分でもあかんと思った。おれを抱きしめる承志の腕に益々力がはいる。
「凪沙あかんわ」
こいつの声も心なしか震えてるように聞こえた。
そこからおれらは何も言葉を続けられずにかたく抱き合った。互いに必死に抑えているものが、不用意に口を開く事で溢れてしまいそうだったから。
どれくらいそうしていたのか、飽きずに抱きしめあって、そして飽きずに互いの体温にあてられていた。
窓の外を車が通りすぎる度に、おれの小さな部屋の壁と天井にカーテンレールの隙間から漏れる灯りがはしる。その灯りをいくつ見たやろう。
「 ──── なあ」
耐えられなくなって口を開いたのはおれやった。
承志は身動ぎもせんと「んん?」とこたえる。おれの好きなあの甘い声で。
「なあ、チュウ、しようや」
「うん?」
「チュウ、しようや」
承志は顔もあげんと、おれを抱きすくめたままこたえる。
「ええんか?だっておまえ…」
わかってる。あの夜、こんなんせんとこうって言い出したんはおれや。いつか壊れるような何かを、出来るだけおまえとは持ちたくなかったんや。けれど今日、おまえが姉ちゃんと一緒におるのを見とる時、ほんまに辛かった。おまえの姉ちゃんやとわかった時、心底ほっとした。おれはやっぱりあかんのや。我が儘なんはわかってる。自分勝手やておれかて思う。せやけどもう我慢できひん。やっぱりあかん。溢れてまうよ。
「チュウしようや、なあ承志、キスしてくれよ」
一瞬何が起きたかわからなかった。ぐらりと揺らいだかと思ったら、身体が反転して承志の下に巻き込まれた。そして、まるで小さな子供のように承志がおれに抱きついてきた。抱きしめられたのではなく、しがみついてきたんや。おれの中でどうしようもない程の愛しさが込み上げてくる。おれは承志の頭を抱え込んだ。
承志、ごめんな承志。いつもおれの勝手に付き合わせていて。
なあ承志、誰ともしないようなキスをしようや。おれらだけのキスをしようや。
甘い吐息が交ざり合うような、体温より熱いキスを。キスの熱さに身体がつられるような、狂おしいキスをしようや。
承志がいつもおれにしてくれるように、承志の髪にキスを落とす。ああ、おまえはいつもこんな気持ちやったんやな。うん。今おまえがたまらんほど愛しいよ。可愛いよ。
幾つもキスを落としていると承志が顔をあげた。やっと見せた男前な顔は、なんだか潤んでいるようにも見えた。
おれを見つめたまま這い上がるように顔をよせてくる。その目を見ているだけで、おれの中で何かが込み上げてくる。たまらん、どうすればええんや。承志、おまえへの想いが溢れて止まらんくなる。
そっと、まずそっと触れるだけのキスをする。はじめての子にするように、驚かせないように、羽が触れるか触れないかのような静かなキス。おれは承志がたまにしてくれるこのキスが好きだ。キスの静けさと相反して、おれの胸がぎゅっとなる。どれだけ大事に思ってくれてるかを雄弁に伝えてくる。
おれはただ横たわり、静かに承志のキスを受ける。承志の想いを受ける。
「凪沙…」
唇を合わせたまま承志が囁く。
「もうだいぶ前から、こんなキスはおまえにしかしてへんよ」
おれはそっと目を開けた。近すぎる承志に焦点が合わない。けど承志もおれを見つめているのがわかる。
「もうだいぶ前から、おれはおまえだけやで」
わかってる。わかってた。
おれは頷くことしか出来へんかった。わかってたよ。でも、自信もなかったんや。おれらはもう何度も肌をあわせてきたけど、それはお互いとだけではないから。ましてやプライベートなんてわかったもんやない。おまえとだけ、おれとだけ、他とはわけるおれらだけの何かが本当は欲しかったんや。
おれの目からついに涙が一筋こぼれた。
承志、おれらだけのものが欲しかったんや。
承志は何も言わんと、おれの目尻の涙の筋に唇を這わせた。自然とまた目を瞑ったおれは、承志の唇の動きに神経を集中させる。目尻から瞼、額にもキスをして、鼻のあたまにもチュッと落とす。くすぐったくて鼻にしわを寄せると、フッと承志が笑ったのがわかった。承志、はよくれよ。唇をかすかに開いて承志を誘う。ずっと待ってるんや。そしてやっと、やっと深いキスが降りてきた。チュッ チュッ と音をたてて互いの唇を吸うと、承志の舌先が歯列を割って入ってきた。おれは喜んでそれを引き入れる。意外に薄い承志の舌が、先を尖らせておれの舌の上をつたう。そのまま口蓋をくすぐられ、思わず首をすくめてしまうと、後頭部に手のひらをあてて抑えられ、歯茎の裏側まで舐めとられた。たまらなくなって承志の舌に舌を絡ませる。舌先を刺激し合えば自然と鼻が鳴り、互いの唾液を吸いあえば、どうしてふたりの身体が溶け合わないのかと不満がつのる。
承志… たまらない…
もっと、もっとと欲しがるおれから頭を引き剥がし、承志がせつなげに囁いた。
「凪沙、やっぱあかんわ」
ため息まじりにおれがやっとこたえる。
「何がや」
「あかん、とまらなくなる」
承志の目元が熱っぽく潤んでいる。たぶんおれも同じ顔をしてんのやろう。
おれは承志の首に両手を絡ませると、そのまま抱き寄せた。
「凪沙、ええんか?」
「ええも何も、おれももう止まらへんよ」
「凪沙…」
時おりはしる壁と天井へのあかりを見上げながら、おれたちは互いの中に灯りはじめた何かをもて余しはじめた。
(><*)ノ (><*)ノ (><*)ノ
MMUNにあてられて書いたなお前って突っ込みたくなりました?全くもって仰る通りです!
んでね、この続きは今のところ全く出来ておりません。…こっからだろうってとこなんですが、まあ、オリジナルなふたりの方がいろいろ甘々やってますしσ(^_^;) それはまたいずれお目汚しさせて頂きます。
で、あんまりにもこれはないわって大阪弁がありましたら、ネイティブ様方よろちく♡
んで、ある程度して落ち着きましたら、また別宅にも置かしてもらおうかと思ってます。
巷ではそろそろ新作情報が出始めても、なんて話題がちらほら。そうですよね。MMUN(とACE8)には未だ飽きが来る気配もありませんが、新しい彼らの素敵画像が欲しくもなる頃ですよね。ちょっとソワソワしちゃいますね。そして今週末もまたなっちゃんに会える。
またお誕生会ですね♪