丹後佳代のインタビュー記事が
本日の山梨日日新聞に掲載されました。
相手への興味 素直に表現
新年度が始まった。
社会人にとって、初めて会う相手が増える季節だが、
「うまく付き合っていきたい」と考えるほど緊張し、
会話が進まないこともある。
初対面の人と打ち解けるためには、
どんな会話をすればいいのか。
ビジネスコーチ・メンタルヘルスカウンセラーで
「初対面の人とでも一瞬でうちとけられる会話術」
(秀和システム)の著者でもある丹後佳代さんに
アドバイスしてもらった。
初対面の人と打ち解けるには…
「会話をする相手に興味を持ち、『あなたのことを知りたい』
という気持ちを素直に表現することが大事」
丹後さんは、そう強調する。
会話から受ける印象を決める要素となる
声のトーンや口調、表情に、気持ちが表れるからだという。
苦手な理由分析
仕事では自分が苦手な人とも付き合う必要があるが、
丹後さんは、苦手な理由を考え、分析することを勧める。
一つの要素だけで相手を「苦手」「嫌い」と判断するのではなく、
「この部分は嫌いだが、ここは大丈夫」と考えるといいという。
丹後さんは全国で企業の社員研修やカウンセリングを担当する。
「インターネットを通じたやりとりが増えている影響か、
最近は目を見て話すことが苦手な人が増えている印象がある」
相手の目を見て話すことや身だしなみ、清潔感などは
「会話以前のマナーの問題」と語る。
具体的な会話術について、丹後さんは
「会話はYES(イエス)で答えられる質問から始めるといい」
とアドバイスする。
最初に話題となることが多い天気を例に
「YESと答えることで、自分と同じ感覚の人だという
安心感につながる」と説明する。
ただ「NO(ノー)」と言われるケースもある。
丹後さんは「想定と異なり、焦るかもしれないが、
理由を聞くといい」と話す。
「暑いですね」との質問に「そうでもない」と
答えられた場合は「暑さに強いんですね。
どちらのご出身なんですか?」と聞く、
といった例を挙げた。
丁寧な言葉遣い
相手に会う前に趣味などを調べることも多いだろうが、
丹後さんは「『○○なんですよね』という言い方は
決めつけになり、避けた方がいい」と指摘。
「○○なんですか?」と尋ねた方がいいという。
丹後さんは、「話す際は声のトーンや大きさ、高さ、間を
相手に合わせると話しやすい。場に合わせた判断も大切」と話す。
崩した言葉遣いは親近感を演出する効果もあるが、
「丁寧な言葉遣いが基本。その後、徐々に相手に合わせるといい」
すでに初対面の際に失敗してしまったと
後悔している人もいるかもしれないが、丹後さんは
「次に会った時、素直に『緊張していて、すみませんでした』
などと謝れば、逆に好感度が上がる」と話す。
「初対面の際は、自分だけでなく相手も緊張している。
そう考えれば、少しは気が楽になる」と呼び掛けている。
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