今日は1年で最も「日の入り」が早い日です。
明日からは、日の入りの時間が遅くなります。
だから実感としては、今日が1年で最も
昼間の長さが短く感じられるはずです。
以下の内容は、
2010年12月22日(水)
のコピーです。
私の仕事は、打ち合わせ・報告・懇親会などがなければ、
たいていクライアント先を午後5時頃には出られるのですが、
夏は山梨の自宅に戻っても、まだまだ明るいのに、
今の時期はクライアント先を出る頃には真っ暗です。
私たちは失ってから気づくことが多く、
日光が人の精神に与える好影響を実感できる季節です。
私は12月18日(土)に、この記事に出会うまで、
日の入りが最も早いのは「冬至」だと思い込んでいました。
まだまだ、身近なことでも知らないことは、
たくさんあるんだなと実感した次第です。
皆さんは、この事実、ご存じでしたか?
暮らしと気象 1年で最も早い夕暮れ
昼間の長さが最も短くなるのは冬至です。
おそらく誰でも知っていることですが、
それでは「日暮れが1年で最も早いころは」、
もしくは「夜明けが1年で最も遅いころは」と聞かれて
すぐに返事ができる人は少ないと思います。
どちらも「冬至の日」と答えたいところですが、
季節の移ろいはそう単純ではありません。
この時期、午後4時を過ぎるころには、
空の明るさが足早に弱まってきます。
緯度経度からの計算上では、
甲府の今日の日の出は午後6時49分、
そして日の入りは午後4時35分。
周辺を高い山々に囲まれている甲府盆地は、
それより早く太陽が山の稜線に姿を消します。
4時半を過ぎるころには、西の空の残照も黒みを増して山陰に消え始めます。
冬至は22日。
「冬至に向けて日の入りはさらに早くなる」という印象がありますが、
実はもう日に日に遅くなっていて、夕暮れ時は着実に延び始めています。
日の入りが最も早かったのは今月3日から9日までの午後4時32分台。
おそらく真ん中の6日あたりが最も早かったと思われます。
冬至の日の入りは午後4時36分。
既に4分も夕暮れ時は延びています。
冬至を境に昼間が長くなってくることから、
冬至は「一陽来復」とも言われ、太陽がよみがえる日とされています。
しかし、日の入りに関して言えば、
太陽は既に「復活」のステージに入っているのです。
日の入りが遅くなっているのに、昼間の長さは短くなっているわけは、
当然ですが、日の出が遅くなっているからです。
ちなみに冬至の日の出は午前6時52分。
日の出は1月3日から12日の6時56分台まで遅くなって反転します。
日の出と日の入りの反転時期のズレは、
地球の公転軌道が楕円(だえん)であることなどが影響しています。
(気象予報士 保坂悟さん)