昨日、4月8日(火)発売
日刊ゲンダイの「サラリーマン特集」に
私のインタビュー記事が掲載されました。
新人・若手には2.5人称で接しろ
ライフネット生命の岩瀬大輔社長が自身のブログに、
〈毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、
新聞を読んでなさい〉と書いて、新入社員に注文。
ところが〈サービス残業を命令している〉などと
ネットで批判され、4日に謝罪した。
新入社員に対して、社内での
信頼を高めるために勧めたというが、
どうやら原因は、“距離感”を誤ったことにあるようだ。
新人や部下と上司の関係で最近クローズアップされるのが、
「2.5人称」という距離感だ。
なんだか半端な感じだが、どういうことなのか。
「いまどきの新人は、叱ってばかりではダメです。
かといって、放っておくのはもっと危なっかしい。
どちらに偏っても早期離職の危険をはらんでいます。
新人や若手には、ちょうど中間を取った“つかず離れず”がいい。
それが2.5人称です」(人材育成コンサルタント・内田和俊氏)
指導や助言も誰かを介してばかり……これは典型的な3人称。
〈報・連・相〉から、ちょっとした業務連絡まで、
メールやSNSだけでやりとりするのも同じことで、
岩瀬社長はこの落とし穴にハマった。
「新人や部下の悩み、変調に上司が
なかなか気がつかないことも、3人称のデメリットです。
さりげなく〈両親は元気にしてる?〉などと聞いてみると、
誰にも打ち明けられなかった悩みをポロッと話してくれたりします。
上司は、その場で解決法を示す必要は決してありません。
肝心なのは、新人や部下の話に耳を傾けることです。
実は、部下のプライベートの話題をうまく引き出せる上司ほど、
信頼される傾向があります」(内田氏)
2人称はセクハラ、パワハラが心配
岩瀬社長も、ブログではなく、
じかに新人にさりげなく声をかけていれば、
問題は起こらなかったかもしれない。
上司が新人や若手に対して、
「君」とか「あなた」と接するのが「2人称」。
上司に直接指導してもらえるのだから、
さぞ光栄だろうと思いきや、現実はやはり逆だ。
「新人には大きな負担になるのです。
熱血上司はつい感情が先走ってしまいがちですが、
最近はセクハラやパワハラも心配です」(内田氏)
日本生産性本部が毎年発表する恒例の
「新入社員の特徴」によると、今年は「自動ブレーキ装置」タイプ。
〈頭の回転は速いものの、困難な壁はぶつかる前に
未然に回避する傾向がある〉などと分析されているが、
生かすも殺すも、結局は上司のあなた次第ということだ。
同記事は、 「ゲンダイネット」
や
「YAHOO!ヘッドライン」
でも紹介されております。