以前、3Kとは「きつい (Kitsui) 」「汚い (Kitanai) 」「危険 (Kiken) 」の略で、
嫌な職場の代名詞でしたが、その後、新3Kなるものが現れ、
「きつい」「帰れない」「給料が安い」へと変わっていったそうです。
また、今では結婚相手の理想のとして、「価値観が合うこと」
「金銭感覚が一致していること」「雇用形態が安定していること」
という3Kがあるそうです。
以前の結婚相手の理想は、「高収入」「高学歴」「高身長」という
「3高」でしたので、バブル世代の私には隔世の感があります。
コミュニケーションにも「3K」があるという記事を今回はご紹介します。
言葉ひとつで女があがる コミュニケーションリテラシー
関係性を高める“3K”
仕事の辛さや困った現状、企業の特徴など、
さまざまなことが“3つのK”にまとめて発表されることが多い。
こういう男性と結婚したいという女性へのアンケートも、
「価値観が合うこと」「金銭感覚の一致」「雇用形態の安定」が
上位に入ったということで3Kとして新聞に紹介されていた。
バブル景気にみんなして浮足立っていたころ、
女の子たちが声高に叫んでいた「3高」は影をひそめている。
人間関係を温かく保つために心掛けたいことも
“3つのK”にできないものかと頭をひねってみた。
感謝、記憶、言葉選びの3Kがすぐに浮かんだ。
もうひとつ、「声のトーンを合わせる」「聞き上手になる」、
そして、「気配を感じる」という並べ方もなかなか良いと気に入っている。
「気配を感じる」については、ここのところ、その場の空気や
他人の気持ちを察するということに無頓着な人が目につくので最後に並べてみた。
たとえば、電車のドア近くに立っている人が、駅に着いて
目の前のドアが開いても、その場に立ち続けている。
降りる人が後ろから押しても、かたくなにドアの真ん中に踏ん張り続けている。
「降ります」の声かけもなく肩やバッグで押しのける乗客もどうかと思うが、
降りる準備をしたり素振りをしたりする人の気配を感じて、
道をあけることができない人の鈍感さにもあきれ果てている。
混雑したエレベーターの奥から降りようとするときも同じである。
黙ったまま人を押しのけて降りようとする。
ひと声かければいいじゃないかと思う半面、ドア近くの人は、
後ろにいる人の動きを察知して、なぜ自ら道をあけないのかと不思議に思う。
「気配を感じる」というのは、動物的な勘なのかもしれない。
もともとは、敵から身を守るために備えられたものだろうが、
いまはそれを“平和利用”して、身のまわりの人たちが
次の瞬間に望んでいることに思いを馳せる。
ぬくもりのある人間関係に欠かせない要素です。
(フリーアナウンサー、都留市出身 小俣雅子さん)