HAPPY NEWS 発表 | SYP友の会

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ご想像通りというか、ご想像以上に更新は不定期です。                                 ちょっとした暇つぶしにお読みいただければ嬉しいです。

「ヒッチハイクで春」大賞


 日本新聞協会は5日、「新聞をヨム日」(4月6日)を前に、

読んで幸せな気分になった新聞記事とその理由を募集した

「HAPPY NEWS 2009」の入選作19作品を発表。

中日新聞が今年2月12日付朝刊に掲載した

「ヒッチハイクで春つかむ」(共同通信配信)を選んだ、

愛知県豊田市の長谷川知子さん(35)に大賞を贈った。
 記事は、埼玉県川越市の中学3年の女子生徒が、

推薦入試を受けるため石川県輪島市の高校に向かう途中、

大雪で列車が運休するという危機に、

ヒッチハイクで試験会場にたどり着き、見事合格したという内容。
 金沢市までという約束で乗せてくれたトラック選転手が

「よし、輪島まで行っちゃる」と急ぎ、試験会場に集合時間の10分前に到着した。
長谷川さんは選んだ理由の中で「読み終わるころには、

涙と鼻水で顔面ぐちゃぐちゃに」と感動を表現。

花粉症になったのかと心配する娘に記事を読ませると

「感動した~~~!」と目を赤くしていたといい、

こうしたユーモラスで温かい母娘のやりとりが評価され、大賞に選ばれた。
 ほかに「HAPPY NEWS一般」9作品、

「HAPPY小学生/中学生/高校生」にそれぞれ3作品ずつを選んだ。

熱心に取り組んだ2校にも「HAPPY NEWS学校賞」を贈った。
 海外からも含め過去最多の1万2025件の応募があった。



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実際の記事は、こちらです。 ↓


感謝! ヒッチハイクで高校合格


雪で列車運休、長岡→輪島300キロ トラック運転手「行っちゃる」


 埼玉県川越市の中学3年川口瑠美子さん(15)が1月、

石川県輪島市にある日本航空高校石川の推薦入試に向かう途中、

大雪による列車運休のため母親と2人で300キロ余りをヒッチハイクして

試験会場にたどり着き受験、合格した。

母娘は「よこやま」と名乗った「トラック運転手のおかげ」と感謝している。

 瑠美子さんは1月17日の入試のため、車中泊の予定で前日に母(48)と自宅を出発。

新幹線で16日深夜に新潟県のJR長岡駅まで着いたが、

乗り換える予定だった夜行列車は大雪で運休に。

長岡駅ホームで両手で顔を覆って泣く瑠美子さん。

だが母はヒッチハイクを提案。「絶対あきらめない」とつぶやいた。

 歩道は150センチの積雪のため、車道にできたわだちの上を歩いた。

オレンジ色の傘を広げて上下に大きく振ったが、車両は次々と通り過ぎる。

吹雪が強まると数メートル先の母がかすんだ。

 2時間余りでたどり着いたガソリンスタンド。

1台だけ止まっていた大型トラックの運転手に頼むと「金沢までなら」と引き受けてくれた。

 母は車内でほとんど口を開かなかったが「子どもはいるんですか」とだけ尋ねた。

「中3の娘がいる」とTシャツ姿の運転手。

瑠美子さんは座席後ろの簡易ベッドで30分間眠った。

 パイロットが瑠美子さんの夢。中学1年の時、

テレビで航空自衛隊の戦闘機が飛ぶのを見てあこがれた。

母は「私立は金が掛かる」と渋ったが、タクシー運転手の父(58)に

「ローンの手続きをして。返済はわたしがするから」と頼み込んだ。

 瑠美子さんが目を覚ますと、夜は白みかけ、金沢市が近づいていた。

運転手は「よし、輪島まで行っちゃる」。

先行車を次々と追い抜いたトラックは集合時間10分前に到着。

運転手は「がんばれ」と励ました。連絡先は教えてくれなかった。

 入試の作文は偶然にも「わたしが感動したこと」。

400字詰め原稿用紙1枚に深夜のヒッチハイクと母への感謝の気持ちをつづった。

自宅に合格通知が届いたのは3日後だった。高校はトラック運転手を捜し出し連絡。

運転手は「ああ、良かった」と心から喜んでいる様子だったという。

                                       (2010年2月12日)


中日新聞のHPには、地図も載ってますよ。↓

http://opi-rina.chunichi.co.jp/topic/20100212-2.html