私は研修中に、必ず「言葉」に関するコメントをします。
言葉の難しさ、言葉の重要性が、その中心になりますが
神奈川新聞に大島渚監督の夫人である小山明子さんの
「わが人生」という連載があります。
ちょっと古い記事になってしまいますが、
言葉の難しさに関する記述があったのでご紹介します。
つきあい始めて3年目。
大島から旅行に行こうと誘われた。
「嫌よ」と断ったことから、大ゲンカに発展。
突如として大島は私に暴力を振るってきた。
さすがに驚いて大島をにらんだ。
同時に親にさえ殴られたことがないのにと、
怒りがこみあげ、思わず言ってしまった。
「別れましょう」
その後、大島は「考え直してくれ」と家にまで謝りにきたが、
私はどうしても許すことができなかった。
そのくせ、落胆して帰る彼の後ろ姿を、
窓から見ているとたまらない気持ちになって、涙がこぼれ落ちた。
彼の前では素直になれない。
そんな心理状態になっている自分をどうすることもできなかった。
(2010年1月20日 神奈川新聞より )
特に恋愛の場面で、あのとき言葉を正直に使っていたら、
私たちは、今とは全く違った人生を送っていたんでしょうね。
最後に、面白いバレンタイン川柳を3句ご紹介します。
・義理だよと 渡す手に汗 気持ちばれ 東京都24歳女性
・義理チョコで 名前と運命 変わるとは 福岡県50歳女性
・余りチョコ あげたばかりに この亭主 愛知県55歳女性