今の病院は患者としっかりコミニュケーションを取るようになっている。
治療に関しては事前にわかりやすく説明してくれるし、ちゃんと患者の意向を尊重してくれる。
「これはこうですがわかりますか?」
「こんな処置をしますがいいですか?」
と、それは丁寧な対応だ。
手術の前後は特に、個室で時間を取ってゆっくり説明してもらえた。場合によっては家族も呼ばれるが、私は一人で聞いた。
さて無事に手術が終わり、術後の回復も順調で、いよいよ退院前の最後の説明を受ける事になった。
私が席に着くなり、ドクターは
「動画見てもらうのがいいかな。動画見ますか?」
と聞いてこられた。
動画?
すぐに理解出来ず、頭はフル回転‥。
あっ
「動画って手術の動画ですかっ?手術の動画を撮ってあるんですかっ?」
(焦って食い気味)
「そうです。動画を見るのが一番わかりやすいから」
うわー、絶対無理。
「動画は見られないです。怖いです」
と固く辞退した。
私は注射針が腕に刺さるのさえ見られない。
ドクターに聞いたところ、手術動画を見たいと希望するのは、男性よりも女性患者のほうが多いそうだ。
おおーっ
私は一生、絶対、見ません‥。
今年の夏の思い出