冗談ばかり言って親しみやすく、気さくな明るい姐さんだったが、話を聞いてみると大変な苦労人だった。


サラリーマン家庭で育ったが、お見合いで漁師に嫁いだ。多分裕福なお家なんだと思う。義両親、小姑のお世話をし、専業主婦として家を守ってきた。旦那さんは短気ですぐ暴力を振う。優しくされた事は一度もない。年を取って大怪我や大病で何度も入院したが、退院して家に帰ると、留守中女性がいた気配が残っていた。後でそれは近所の顔見知りの主婦だとわかった。


(ひどい!私なら即離婚)


一人娘は勉強が出来た。姐さんは全力で娘をサポートし、応援した。

「私みたいな人生はダメじゃ。女でもちゃんと自立せんとと思うたけんね」

娘さんは医師となり、誰にも依存しない人生を選択出来る力を得た。


子の幸せは親の一番の幸せだ。姐さんの苦労がひとつ報われてホントによかったえーん


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