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ダンス講師のフィギュアスケート鑑賞記

フィギュアスケート五輪連覇の伝説の王者・羽生結弦選手を独自の視点で応援させていただくことを主な目的とするブログです。
フィギュアファン歴20年以上。

私はBlinding Lightsオープニングソロのリピート中毒者、

でございます。

特に八戸公演最終日…。

 

 

さて今回は、標題のテーマにて独自に解説いたします。

 

 

 

●「日本から見る北米」と「北米から見る北米」は異なる

Blinding Lightsを歌ったThe Weekndは

クリケット所在地のカナダ・トロント出身。

実は日本にインスピレーションを受けた曲も複数あります。

例えばBelong To The World は、歌詞に日本の短歌が入っています。

そのミュージックビデオでは伝統的な東アジアの切れ長の細い目を神秘性の象徴として使用しています。

嬉しいですね。

洋楽アーティストの中には日本を苦手な方々も少なくないと思いますが、

The Weekndはけっこう日本に好意的だと思います。

 

 

魅力的なミュージックビデオですが、

これを見ると

日本人が見る日本

北米から見る日本

はけっこう異なると思いませんか?

 

つまり

その逆も

確実にあるはずなんです。

 

それを前提にした上で、

次の段落へ行きましょう。

 

 

 

 

●演技の比較検証

横浜公演2日目・3日目・4日目を並べた動画が分かりやすいので、

説明のためにお借りします。お願い

 

 

羽生選手がおっしゃる「イケイケなかっこよさではなくて、もっとなんか、スって、コアが落ちてるような」の感覚に近いと思う順番を並べると

2日目  〉3日目〉4日目

だと私は思います!

4日目も魅力的ですが、この中ではJ-POP に近い印象です。

 

 

足元にも注目して下さい。

2日目と3日目は

ねっとり、粘りつくようなスケーティングです。

体の動きもスケーティングに連動し、粘りつくようなムーブメント。

無駄な動きが少ない。

クールで艶のある大人の踊り。

心理状態が違うというか。

まさにこの感覚だと私は思います。

加えてフリーレッグが氷に吸い付いています

フリーレッグを氷から離す時間を極力短くすることによって、

重厚感を表現することに成功しています。

これは陸上のダンスにも時々使われる技術の1つです。

このようなスケーティング技術は試合じゃないからこそ可能なのかもしれません。

 

 

しかし、八戸最終日ではフリーレッグが常に氷から離れて重厚感が消失して、

軽やかに可憐な印象になってしまったにも関わらず、

北米のそれよりもクールに見えました。

横浜公演2日目3日目は「新境地の演技を披露した」

横浜公演4日目と八戸最終日は「観客のために、曲を感じた通りに踊ってみた」

そのような印象です。

すべてのバージョンが魅力的でした!

より多くのファン層に

何かを感じ取ってもらえるように、

羽生さんは複数のバージョンを見せてくださったのだと私は思います。

 

 

 

 

 

 

 

●権威あるニューヨークタイムズが羽生さんを「史上最高のフィギュアスケーター」「氷上のマイケルジャクソン」として認識している事実

https://www.nytimes.com/2018/01/04/sports/olympics/yuzuru-hanyu.html

 

一部を抜粋して和訳します。

 

The Greatest Figure Skater Ever Is Michael Jackson on Ice,Surrounded by Winnie the Poohs

史上最高のフィギュアスケーターは、ウィニープーに囲まれた氷上のマイケルジャクソン

 

“He’s the most complete athlete in figure skating,probably ever,”said Stephane Lambiel of Switzerland,the 2006 Olympic silver medalist who is now a coach.

現在はコーチ業の2006年オリンピック銀メダリストのスイス人ステファン・ランビエールは〝彼はおそらくフィギュアスケート史上最も完璧なアスリートだ〟と言った。

 

As usual,a Winnie the Pooh doll sat rinkside to reassure Japan’s Yuzuru Hanyu,the reigning men’s Olympic figure skating champion and perhaps the greatest skater of any era.

男子フィギュアスケートの現オリンピックチャンピオンであり、おそらく全ての時代において最も偉大なスケーターである日本の羽生結弦を安心させるために、常にプーのぬいぐるみはリンクサイドに置かれている。

 

they become hysterical or they’re moved to tears. 

人々は狂乱し、あるいは感動の涙を流す。

 

 

 

 

フランスに勝利したヒトラーの帰還を迎える民衆の狂乱の映像にも重なって見えます。

「なんで突然ヒトラーが出てくるの!?」

と叩かれそうだが、

政治的な背景なしで、スケートだけで多くの人々を狂乱させる羽生選手のカリスマ性をどうやって説明すれば良いのでしょう。

 

北米で最も権威あるメディアの1つであるニューヨークタイムズをもってして、

「史上最高のフィギュアスケーター」

「氷上のマイケルジャクソン」

と認識されているのです。

 

横浜4日目や八戸公演のような扇情的な振付は

本来は変質者と紙一重になるリスクも含んでいます。

しかし、

羽生さんはそれを芸術の域にすることが出来る唯一のスケーターだということを、

誰もが認識しているということです。

 

洋楽のポップスターの音の捉え方を掴みつつある羽生選手は

その才能を今後さらに開花させていくに違いありません。

 

 

 

 

 

 

天才の羽生さんにとっては独学で型から入るだけでも自分のものに出来る可能性が高いと思いますが、「イケイケなかっこよさではなくて、もっとなんか、スって、コアが落ちているような、見てみろよ、みたいなかっこよさ」の根元にあるであろう本質について、また別記事で書こうと思います。