3月7日。
ケミストリーのデビュー日。
ケミストリーのバースデーライブは、今年は神戸で開催。
神戸国際会館。
そりゃあ、駆け付けたいでしょう。
本当に、行って良かった。
何曲か歌ったあと、MCで堂珍さんが「今日は誕生日ということで…」って話し出されて。
「決意表明というか、なんかありますか?」って。(笑)
その決意表明の中で、堂珍さんは「おめでとうを言いに来てくれて嬉しい」みたいなことを言ってくれて。
その一言が、すごく嬉しかった。
東京から来てるんだもの。なんか、その言葉だけで本当に報われました。
もっと遠くから来てる人は、俺よりも何倍も嬉しかったりもするんだろうな。
やっぱりね。旅行中、思いっきり楽しんでるだけど、「遊んでていいのかなぁ」とかさ、どうしても思ったりもするんです。
ちょっとした、うしろめたさというか。
それって、誰しも感じると思うんですけど。
それを、たった一言で打ち消してくれた。
あの人、すごい。
要さんも、「23年間歌ってきて。僕らの音楽を聴いてくれた人たちが成長してて」って。
その言葉には刺激をもらったし、最近、ちょっと自分の活動が調子いいので、さらにエールをもらえたような。
「俺もがんばれるなぁ」って。パワーが湧きました。
堂珍さんの言葉から、今の俺がしていることを。要さんの言葉から、俺がこれからやろうとしていることを。
間違ってないって言ってもらえた気がしました。
「そのまま進め!」って。
やっぱり、ケミストリーは最高です。
23年間、そんなことばっかりだなぁ。
刺激もらったり、エールもらったり、悲しいときは寄り添ってもらったり。
自分が情けなさ過ぎて、聴けなくなったりもしたけどね。
でも、そういう時間も、その時期に抱えてた気持ちも、俺にとって財産なんですよねぇ。
たくさん、いろんな気持ちを感じてきたのは、本当に宝物。特に、小説なんて書いてる俺にとっては。
それをもらえたのも、ケミストリーという存在があったからこそ。感謝しかないです。
1月12日の川口公演から始まったこのライブ。
「BLUE CHEMISTRY」の発売を経て、この日からセットリストに新曲が加わりました。
「play the game」は、生だとカッコよさが何倍にも増します。
みんなで盛り上がって、楽しかったなぁ。
「no more」はほんと、「これぞケミ!」って感じだから。十八番中の十八番だから。もう、間違いないですね。
それで、「no more」のあとに「最期の川」だったんです。
ケミストリーの「さよなら」って言葉を何度も浴びるように聴いたあとに、「最期の川」はまずい。
涙とまらなかったです。
「なんてことすんだ、ケミストリー!」って思いましたよ。(笑)
順番が逆だったら、「no more」の「さよなら」の意味も変わって聴こえただろうな。
それはそれで、号泣だっただろうな。
それに、サンナナの日に聴く「最期の川」は俺にとって特別です。
6年前。
俺が、脳腫瘍の手術を終えてから初めて参戦したのが、オーチャードホールでのサンナナライブでした。
退院してから、一か月ちょっと経った頃でしたね。
医者の先生から、「本来ならば、あなたはすでに死んでいます」という北斗の拳でしか聞かないセリフを言われて。
生きるか死ぬかの経験をして。
「死」というものが、自分の目の前どころか、体をちょっとかすめて。
でも、生きて帰ってこれて、初めて参加したライブ。
「最期の川」って、命の終わりを歌った歌だから、それまでは、自分の周りで亡くなった人の気持ちを想像する歌だったんです。
ちょっと、他人事というか。
でも、それまでは他人の事として受け止めていた「最期の川」という曲を、初めて自分の事として聴いていました。
「あぁ、この曲をこんな風に聴く日がくるんだ」って思って。
感動というか、自分の人生に大きなことが起こったんだなって実感した日。
だから、神戸で聴いているときも、「あぁ、あれから6年なんだなぁ」って。
この6年間、幸せなこといっぱいあったなぁ。ケミの歌を聴いてる今も、幸せだなぁ。
生きてて良かったなぁって。
「生きてて良かった」って思える瞬間って、やっぱり幸せです。
それと今回、「TWO」がやたら響いたんですよね。
なんか、お二人もすごく気持ちを入れてくれてたと思う。
…あぁ、たしか「pieces」よりもレコーディングは先だったんだっけな?そんな話があった気がする。(ちがったらごめんなさい。)
でも、23年ですからね。
誕生日だし、デビュー日ですからね。二人の中でも、当時のことを少し思い出したりしてくれたのかもしれません。
そうだったら、嬉しいな。
あの日の「TWO」は特別でした。
それで言うと、俺自身は「you go」の時に、当時の空気感というか、自分の気持ちというか、その雰囲気を胸に思い出してたんです。
俺が初めて、フラゲ日に買いに走った曲だからかも。
あの時は小学生だったなぁ。
学校から直接行くのは禁止されてるから、ダッシュで家帰って、すぐにCDショップに行けるように玄関に置いておいた財布持って、またダッシュで買いに行った記憶。
そうやって手に入れたCDシングル、嬉しかったなぁ。
…あれから、23年なんだねぇ。
23年も支えてもらってるんだなぁ。
こんなに長い間歌い続けてくれて感謝しかないです。
やっぱり、行って良かった。
「おめでとう」と「ありがとう」を、伝えられて良かった。
「遠くから会いに来てくれるファンがいてくれて幸せです」なんて言葉も聞くんですけど。
こちらこそ、こんな遠くまで会いに行きたいと思える存在があるって、幸せなんです。本当に。
ずーっと、ファンで良かったなぁ。
小学生にしてケミストリーを好きになった自分をほめてやりたいな。
さて。
来年のサンナナまでに、より良い自分になれるように。
これからも全力で生きてくぞ。