皆様こんにちは。
心理カウンセラーの 自称 ねずみ小僧 の 心笑亭 杉の です。
昨日は、息子の企業説明会。
市内の企業が、この春卒業かつ就職予定の高校生、大学生に向けて、
おのおのの企業のアピールをしてくれるという、ハローワーク主催の大掛かりなイベント。
イベントホールには求人募集を出した100社近くの企業がブースを張り、
そのブースを廻り、その人事担当者たちの説明を聞き、自分にあった企業を見つけるというのが、
高校生の息子、優(ゆう)らの目的なのだけど。
いっても、この時期の高校生――特に男の子たちは、現時点、ただ、「大学には行く気ねえよ」程度の思惑しかなく、イベントホールに着くと、「お前、どこ行くの」「まじ、うぜー」「適当に回って、すぐ帰ろ」なんて会話をこの場に及んで繰り返すだけ。
それに比べて。
親の頑張り様ったら、半端ない。
お母様方は、皆、自分の面接か?てなぐらい綺麗に着飾り、
中には、子供一人に両親参加も少なくはなくて。
いっても、この杉のも親バカの一人。
とりあえず、普段は部屋の中に飾ってある、「親用仮面」を綺麗に磨き、
しかっと装着し、たまにしか履かないヒールなんて履いて、ちょっとよそ行きの装いをしてるってんだから、笑えて仕方ない。
そのウヨウヨ集まる市内中の就活高校生の中で、ひたすら目立っているのが、もうすぐ最後の甲子園予選を控えた、丸刈り高校球児。
丸刈り頭に、真っ白な歯だけが強調されている、天然黒塗りの面々。
そいつらが、妙に光り輝き、(←親バカの目)この熱気に包まれたイベントホールを一段と賑やかにさせている。
その中でも妙に目立っているのが、優たち、「おバカ工業野球部」のこいつら。
こいつらといえば、つい先日の7月5日、その甲子園予選の抽選会が行われた結果、
超スペシャルくじを引き、「これは、間違いなく決勝戦までいくんではないか?」と、今、一番注目されている野球部なのだ。
いっても、優勝して甲子園に出場できるのは、おそらく、県外から有望選手を集め集めまくっている、
全国でも有名なあの私立校。
春の選抜甲子園大会でも、ベスト4に残ったその高校がどうせまた優勝するだろうと
市内の野球ファンなら誰もがそう思ってはいるのだけど。
でも実は、
同じ市内の高校でありながらも、地元の子が誰一人としていないその私立校よりも、
いっても、市内中の注目は、現在、優たち「おバカ工業野球部」に注がれているのである。
そんなわけで、どのブースに向かっても、丸がり、黒塗りの顔を見た途端、制服を見極め、
「お?君も○○工業の野球部か?」「絶対甲子園行けよ」と、声をかけてもらえる。
礼儀だけはうるさいぐらい教え込まれているおバカたちが、その声に、「はいっありがとうございます」と元気よく答えている姿は、親が見ていても気持ちいい。(←我が子を自慢げに見つめる、親バカ杉のを想像して欲しい)
ま、話の内容がしっかり頭に入っているのかは別問題として。
そんなこんなで、いくつかの企業を、親に連れ廻されているおバカ工業野球部たちが、
たまに交わす言葉がヤケに面白い。
「○○社の人事担当、デコの真ん中にほくろあるからそこに集中しとけよ」
とか、
「△△社は、電気の仕事やから、建築科のおめえは、ぜひ廻ってこい」
とか、
「□□は、調理専門やし、工業高校は大歓迎してくれるらしい」
とか。
まったく意味のない情報交換が、かなり、杉ののツボをつつく。
そんなおバカな会話を聞くそのたびに、親たちは顔を見合わせ、
「この際、二人ひと組でもいいから、給料半分でもいいから、どっか雇ってくれればええけど」
と、意気消沈する姿は、あまりにも痛々しいやら、可笑しいやらで。
まあ、そんなこんなではありますが、
今日一日の優の成果をお教えしよう。
まず、最初に向かったのが、杉のの弟が務める会社の子会社。
まったく、どの企業にも興味のない優が、「一回寄ってきたら?」と弟に言われ
仕方なく、そしてあわよくばコネを期待して一番に指名。
しかし、採用は、電気機械専門。
建築科で、普段トンカチしか持ってない優はまったく太刀打ちできず終了。
しかも、ちょっぴり「ひやかし訪問疑惑」も浮上し、肩身を狭くしてそのブースを去るこの親子。
次に、長蛇の列を待つ覚悟をしてまでトライしたのが、○○建設。
建築科の生徒はまず誰もが向かうであろうその企業は、
東京スカイツリーをも手がけた全国を拠点とする市内きっての大建設会社。
その人事担当こそが、あのおデコにほくろのあるお方。
しかも、妙に野球部を気に入ってくれて、終始超ご機嫌なご様子。
それなのに、優。
「数年後、東京転勤とかもあるけど、君は大丈夫?」
と聞かれ、
「イヤです」
と即答。
また一つ消えた。
次は、
大手土建会社。
話を聞いてると、社員教育も充実し、
副社長だというその人事担当も、
若くても、なかなかギャグセンスもあり、
杉の的にはかなりの高評価。
そこでも、優。
「何か質問ない?」
と聞かれ、
「クラブ活動はありますか?」
って、ソコ?
ここも……おそらくない。
最後に、廻ろうとしていた企業は、
向かった時には、すでにブースは閉じられていた。
まったく残念な杉の親子。
しかしながら、
疲れ果て、
憔悴しきった親バカ杉のの横で、
妙に達成感に包まれている優。
「3つも廻れば、担任も文句ないやろ」
となぜか勝気なご様子。
すると、
同じように
おバカ工業野球部の奴らが戻りはじめ、
なにやら楽しげに
口を揃えて優に声をかけてくる。
「吉本のブース行った?」
「太田プロあったか?」
………
あったんなら、こっちが教えて欲しいわ!!!
と、
こいつたちの最後の夏が始まります。
一回戦は、なんと、心屋さんの講演会が行われる15日。
杉のがチケット争奪に外れた意味はここにあったようで。
みなさんも、どうかちらっと勝利を祈っておってくださいな。
がんばれ、おバカ工業野球部!
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