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MJ小説『海の見える喫茶店』
61話 初めてのまかない料理
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カランカランカラン…
潤「花さん、ただいま!
更羅ちゃん連れてきましたよ」
花「更羅!」
花は更羅を抱きしめた。
更羅「…ママ…ごめんね」
花「ううん…。更羅が謝る事なんてなんにもない」
更羅「ママ…」
花「ママもね、松本くんに言われて目が覚めたの。
お店のお客様なのに…
お店の為に仕事まで変えて頑張ってくれようとして…
身内の自分が情けないって…」
潤「俺にしてみたら
他人の俺の話を受け入れてくれて…逆に感謝してます。
こんな重大な事を自ら請け負って…
プレッシャーもあるんですけどね笑」
花「この話を切り出してくれただけで嬉しいわ。
諦めちゃったら…あの人に怒られちゃうところだったわ」
更羅「うん笑 松本さんの力を借りて頑張ろう…ママ!」
花「えぇ。迷惑かけるかもしれないけど…
宜しくね。松本くん」
宜しくね。松本くん」
潤「こちらこそ、宜しくお願いします!
頑張ります!」
頑張ります!」
更羅「ママ、私も直ぐって訳にはいかないけど…
このお店守りたい。必ずmarine flowerを引き継ぐから…
それまで信じて待っててね!」
花「ありがとう、更羅(ニコ)」
更羅「松本さん、それまで宜しくお願いします!」
深々と頭を下げた。
潤「もちろん(ニコ)
俺もまた料理に携われる仕事が出来る…って思うと
ワクワクするよ笑」
花「松本くんの料理、楽しみだわ(ニコ)」
潤「花さんには敵いませんけどね笑」
花「当たり前でしょ(ニヤリ)」
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ある日の朝
更羅「ママ…おはよう…なんかいい匂い…」
お店の2階には花とケンジが住んでいた部屋が2部屋あり
そこに更羅は自分の部屋として寝泊まりをしていた。
その2階の部屋とキッチンを繋ぐ階段があり、
キッチンにはドアがあって見えないが
匂いは2階までよく届いた。
花「おはよう。…更羅ったら…
お年頃の女の子がそんな格好で…
もっとシャキッとしてから来なさいよ怒」
更羅「だって…
こんな朝早くから凄くいい匂いなんだもん…」
お店の中は
ハンバーグを焼く音と香ばしい香りが漂っていた。
潤「おはよ♪ 更羅先生」
更羅「えっ…松本さん!?」
潤が黒いカフェエプロンを巻いて
ハンバーグを焼いていた。
そうだった!
日曜日から手伝いに来てくれるんだったっ!
潤「更羅先生、いつもスエットで寝てんの?」
更羅「えっ?」
自分の姿を見て慌てて2階に戻った。
花「クス笑 。更羅、松本くん来るの忘れてたのね。
色気が無い姿みせちゃったわね笑」
潤「ジャージ姿は保育園で見慣れてるし、
気にしなくていいのになぁ」
洋服に着替えた更羅がまた降りて来た。
花「更羅、松本くんジャージ姿は見慣れてるってよ?」
ママのバカ!パジャマがスエットって事が
女の子として恥ずかしいのに!松本さんに見られちゃった…
潤「更羅ちゃん、俺の試作のハンバーグ食べてみる?」
更羅「はい!」
潤「よぉ~し。出来た。付け合わせに…
マッシュポテトとブロッコリーと人参のグラッセ添えて…
出来上がり!はい、そこ座って!」
更羅「は、はい」
慌ててカウンターに座った。
目の前に焼きたてのハンバーグが置かれた。
更羅「…美味しそう…!」
潤「はい。更羅ちゃん。
大好きな淹れたてのコーヒーもどうぞ」
更羅「ありがとうございます…
なんか…朝から幸せ(ニコ)」
潤「でしょ?笑」
料理もそうだけど…前よりも…
松本さんと一緒にいられる時間が増えて…
松本さんと一緒にいられる時間が増えて…
すごーく…幸せ…
更羅「いただきます!」
潤は更羅が食べる姿をジーっと見つめた。
潤「…どぉ?」
更羅「めっちゃ美味ひぃでふ!」
焼きたてのハンバーグが熱くてホクホクで…
我が家のレシピ通りのせいか
ソースはママの味に似ていて…
…でも焼き具合や柔らかさが男の人の器用さが出ていて
ひと味違くて…ドキドキした。
つづく
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