『樹里、ホントに松本くんと知り合いなの?』




樹里『知り合いなんてもんじゃないよ!
皆の知らない昔の潤を知ってるんだから♪
私の初恋の人なんだよね!潤♪』





潤『…俺、用があるから』




そう言うと抜け出し走り去った。




樹里『潤!』




(アイツ何処いっちまったんだよ、
完璧誤解してるよ)




辺りをキョロキョロ見渡すと
部室の前に座っていた。




潤『真央!』




真央『潤くん…』




潤『あのさ、
誤解されても困るから言っておくけど…
アイツは…』





『潤~~~っ!』



樹里が追いかけて来た。





樹里『何処いっちゃうの!
まだ感動の再会終わってないよ!
あっ…』




真央に気付いた。




樹里『こんにちは♪』




真央『こ、こんにちは…』





スカートを叩きながら立ち上がった。





樹里『私、潤と同級生で
この4月に転校してきたの』





真央『そうなんですか…』





樹里『サッカー部のマネージャーさんだよね?』




真央『一応…』




樹里『いいなぁ~
私もサッカー部のマネージャーやりたいなぁ~
そしたらいつでも
潤の事見ていられるし』




真央『・・・』




潤『やめろ、そうやって言うの…』





樹里『何で?ホントの事だもん!
潤の傍にいたいんだもん!
潤の事大好きだから♪』





潤『おい!💢』




樹里『何照れてるの笑
あの頃はいつも一緒だったじゃん。
相変わらず素っ気ないのね♪
でもそんな潤が大好きなんだ♪』





潤は気まずそうに真央を見た。




真央はちょっとムッとすると



真央『私そろそろ教室いかないと!
じゃあ…失礼します…』 





そう言うと、
走って行ってしまった。





潤『真央!!』





樹里『…ねぇ…あの子、
潤とどういう関係?』





潤『お前には関係ない』





潤は走っていく真央の後ろ姿を見送ると
自分のクラスに戻っていった。





樹里『・・・』





・・・・・




放課後、
樹里はサッカー練習を見にきていた。




練習で汗をかいた選手達が
ベンチに戻ると




潤『真央、タオルとドリンク取って』



真央『はい、お疲れ!』




真央は潤にタオルをフワッと掛けた。




潤『サンキュ―♪』



二人は微笑みあっていた。




樹里『・・・』





樹里はその場を去った。




・・・・・




ニノ『あ、真央ちゃん!
俺にも取ってよ』




真央『あ、すいません!はいどうぞ!』
タオルを差し出す。





ニノ『あれ?
俺にもJみたいにフワッて掛けてよぉ』




真央『え///  やれって言われたら
恥ずかしくて出来ないんですけど///』





ニノ『Jには やったのにぃ?』





潤『ニノ!///』




真央『ちょっと!ニノ先輩!』





ニノ『わ、逆ギレ!? (オモロっ笑)』









*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・*