(12)  輝く星座を観たい、私を迎えてくれる光り輝く希望の星座を見つけたい | 大人たちの過ぎゆく日々

大人たちの過ぎゆく日々

身近な家庭菜園/現代小説

 (12)涼子は温泉に入ることに決めて「それじゃナンパされてくるかな」と冗談を言いながら外へ出ると、軽快な音楽が聞こえていたので「トントン せんせー」

 

車を叩くことも無く、声を発すると窓を開けてくれた「おーどうした ? 二人は 」と気にする。

 

「まだ飲んでるよ、私はこれからお風呂です」

 

「そうか、じゃ、あとで星空がきれいな場所に行ってみるか ?」

 

私は酔っていても先生の心は読めたようで「皆も行きたいと言ってたよ」

 

「ん・・じゃ酔い覚ましに誘ってみるか、後で声掛けてくれないか ? 」

 

「分かった!」考えてみれば、私も最初は先生と同じ気持ちだったかも知れない。けど彼女たちに後ろめたい気持ちがあったから、先生と二人で行くのは断ったのだ。

 

ひとり歩きながら夜空を見上げると、木々に覆われて多くの星は隠れて観えない。まるで今の涼子のように影を作りだしていた。あの高台からたくさん輝く星座を観たい。私を迎えてくれる光り輝く希望の星座を見つけたい。

 

・・

すぐにガラス張りのレストランの建物の前に近づくと、ウィンドウに自分が映るので思わず立ち止まってしまった。これが私 ? と見入ってしまったのだ。

 

同時に、こんな時間に "私は未成年者 " と思われる心配までして恥ずかしく、その現実をみて焦った。

 

館内に入ると、さっきまで居たレストランは笑い声が寂しく響くほどに閑散としていたので、人にも会わず安心する。

 

帰りはトレーナーに着替えてレストラン前を通るが、今度は賑やかで騒がしくなっていた。そんな光景をみると、夜はまだ終わらない気持ちにさせられたのだ。

 

「ただいま、ねぇー、夜の散策しない ? 夜風が気持ちいいよ」

 

酒臭いどんよりした室内で、あまり乗り気ではなかった女子二人が「酔い覚ましの散歩?・・」と重い腰を上げた。つづく