大人たちの過ぎゆく日々

大人たちの過ぎゆく日々

身近な家庭菜園/現代小説

あやつ!いつも俺のことをblogに書く時はあやつと言っていたな。そのblogルンルンも、とうとう廃止となり無くなったので、この物語を書くことにした。繋がりは無くなっても忘れられない女(ひと)だった。過去の一コマ一コマを懐かしむように綴ってみた軽い語り。もしかしたら、え!ワタシじゃんと気が付いたら楽しいじゃないか!(笑) と、まぁ〜懐かしき君えの夢の続きを語ることで、感謝の気持を伝えよう。


あいつと初めて会ったのは吉祥寺の改札口、井の頭線乗り換え通路の丸い柱に寄りかかってたんだっけ。俺は気取ってサングラス!違う、恥ずかしさからなんだよな〜あいつはデニムのパンツにヘソ出しファションだったような?なにせ20年前だ!これだけ言えばえ!やっぱり私と気がつくだろうか(笑)


では何故知らない相手と約束なんか出来たんだろうかと思うかもしれないけど、ヤフチャ!そうChatルームで知り合ったのだ。俺は部屋の主として毎日楽しんだものだ。つづく

 (50)夫とは歌舞伎町には来ていたけど、すっかり変わってしまい迷子になりそうだった。長田くんに着いて行くと、そこから10分も歩いただろうか?あるビルの中に入って「ここです、どうぞ」

 

ドアを開けると、見晴らしの良い6階に位置していていた。

 

「おーい、集まってくれるかな。さっき連絡した鈴木涼子さんです。そうだ、今は名前変わってるんでしたよね」長田は、当時のまま旧姓しか知らない。

 

すると周りから「高校生連れてきたのかと思いましたよ」

 

「あのぅ杉田涼子です。初めまして」何人かが残業をやっていて、皆が立ち上がってくれた。初顔合わせなのに高校の制服着てるし、可笑しな人だと思われたに違いない。

 

「お似合いですね、その制服姿、そうだ! 特集作れるかも」その涼子の感覚が社員に受けたようだ。

 

「すいません、さっきまで高校当時の集まりがありましたからこんな恰好なんですよ」


長田に答えを求めた。



「いいかも・・プリーツスカートにブラウス。もう少しアレンジして大人感覚にしたら」と、着こなしている涼子を観る。

 

「それ、いけるかも!若返りしたい気持ちは誰にでも共通、それを大人世代に・・」

 

チームの女性が「私は母が居ないので、就職する時は父親に相談しましたけど、いろいろ人生の相談もしたいです」

 

そんなことはない・・貴方より未熟、就職なんてしてないんだからと・・心の中で訴えた。それにこの事は、夫に相談しなければと思っていた涼子。

 

「マネージャーが決めたんでしょけど、今回は私たちも賛成です」明日にでも人事部に話す気持ちが、皆の意見だった。

 

「よければ一緒に働きませんか」と、チーム全体をまとめて歓迎してくれる。そんな雰囲気になると備え付けの冷蔵庫から缶ビールを出して「乾杯しようか」


仕事場は飲み会にも変わってきた。企画部というデザインを決めて世に出すまでのチームは自由のようだ。長田の他は女性。そこには女性への気配りや優しさが皿洗いにも通じるのもがあったような気がした。

 

飲み始めると「鈴木さんは、我が校ではアイドル的存在だったんだ。僕もだけど、みんなが憧れた一人だったからね」

 

「え、マネージャーの初恋の人ですか?」つづく

(49)時計を見ると夕方6時にもなるので食事を作る主婦は気になる。私だけなら食事は何でも良かったが、夫が帰って来ると思うとゆっくりはできない。

 

夫の帰りが気になり、スマホを取りだしLINEを見ると「今日は夜勤」どうでもいい内容までも書いてある・・同僚が階段から落ちて怪我をしたから・・と、聞いてないのに言うのは笑えたが、きっと急に会う約束が決まったのだろう、絶対・・女の都合だとイラついた。


(黄花コスモス)


・・

そんな気持ちが「今から新宿行けますよ」

 

「え? 今からですか?」企画チーム連絡を取ると、残業している数名が会ってみたいと関心を寄せてくれる。


ボール拾いだった長田くんが今、涼子との間で仕事の付き合いが始まろうとしていた。過去に接してみて分かったことは、憧れだった倉田先生が愛したのは山口美香先輩であったし、恋心を抱いた渡辺くんも矢川冬子と付き合いがあったという。

 

当時から涼子は二人の男に振られていた事が分かると、あの時に戻っても何も変わらなかったことが判明する。


唯一、今回は後輩の長田くんとの繋がりが出来た。一緒なら新宿行きも高校の制服も気にならない。


色づくネオンの妖しい中で「歌舞伎町の横を通るからゴジラ見えますよ」


「ほら、あれ」指差すビルの屋上に巨大な頭だけのゴジラが見えると、人混みの間を小走りで抜ける歌舞伎町界隈を気にせず進んだのだ。


涼子は時々あどけない顔をするのが魅力的で見上げる姿は、当時の涼子がそこに居たのた。つづく