30歳を迎え、両親の老後の面倒を見る為に東京を地元に帰りました。

私達の時代は長男は家督を継ぐ、

親の面倒を見るのが当たり前でした。

沖縄にするか、郷里にするか迷いましたがやはり、都城でした。

暫くして両親の為に小さな家を建て6畳の板間に一緒に住む事にし、数カ月後、最初の道場を作りました。

10年後、土地のローンが終わり1990年に新しい道場が出来ました。



道場開きには琉球舞踊の先生、遠くはカナダのバンクーバーから空手の仲間が駆けつけてくれました。



故、師渡口政吉先生も喜んで下さいました。

目的は尚禮舘の空手を伝える、渡口先生から指導を受ける為に作った道場でした。

今でも先生の温もりを感じながら自分の稽古場として、訪ねてくる人の指導の場としています。



二人の息子も成長し、40才を迎える年になり子育てに一生懸命です。

時の過ぎるのは早いものです。

故渡口先生から教わった、空手の心、尚禮舘の指導体系を沢山の人に紹介したい。

何故ならば、これこそが沖縄本来の伝統ある剛柔流空手だからです。