「発信する!沖縄から尚禮舘空手を」
尚禮舘 事務局は、師 渡口政吉先生の沖縄本来の文化としての「尚禮舘空手」を約束の地「沖縄」に還し発信する道場を設立する為に活動しています。
私の空手人生は今から50数年前。
畑を潰し固めた土の上から始まりました。
当時、空手と言うとプロレスの力道山の空手チョップしか知らず。
学校のクラブ活動ではなく、高校の先生に会費400円を払い教えてもらいました。
雨の日はぬかるんだ泥を飛ばしながら、
真冬は足の指が凍りつきそうな霜柱の上で霜焼けを作りながらの稽古。
終ると奥さんがバケツにお湯を入れて下さり、
その暖かさは今でも忘れる事の出来ない思い出です。
そのお陰で根性はつきました。
私達の時代、テレビ、冷蔵庫、洗濯機。
三種の神器と言われるものは有りませんでした。
そう言う時代に生まれ育った私達は明治、大正生まれの両親を持ち、日本人の持つ昔ながらの精神を教育され育ちました。
正しい形からしかその心は学べません。
それが伝統の大切さだと思います。
一度、失ったものは取り返しがつきません。
沖縄の文化としての空手が叫ばれます。
文章:平川 樹高 記載 編集:ひろ