祝第90回メーデー!長時間労働の解消で過労死を根絶へ | 庄本けんじのノートブック

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 きょう5月1日、90回目のメーデー!

 

 メーデーは、8時間労働制を求めて始まった。「第1の8時間は仕事のために、第2の8時間は休息のために、そして残りの8時間は、おれたちの好きなことのために」を目標に行われた。

 

 自由時間獲得の大闘争である。

 

 日本の労働時間は、過労死を生むほどの長時間労働が強いられている。過労死が問題になり始めてからすでに30年を超える。

「8時間働けばふつううの暮らしができる社会を」。このスローガンは日本では切実緊急の課題になっている。しかし、ヨーロッパの人たちには理解しがたいスローガンらしい。「過労死」という言葉は、外国語に翻訳できない。いまでは電子辞書の英語辞典に“karoshi”が載っている。

 

 1919年に設立されたILO(国際労働機関)の条約第1号では、8時間労働制をさだめた。日本は未だにこの条約を批准していない。

 

 安倍政権は、「働き方改革」と大宣伝をする。しかし、やっていることは、残業をしても残業代を払わない不法状態を合法化しようとしている。職場の現状は、業務量も、ノルマも、成果主義もそのままで、「残業するな!」「とにかくかいしゃから出て行け!」という大キャンペーンだけが行われ、会社に隠れて仕事をするなどの異常な事態が生じている。時短ハラスメント=いわゆる「ジタハラ」が横行している。

 

 時間は人間発達の場!マルクスは時短闘争の意義を伝えている!「労働時間の制限は、それなしにはいっそう進んだ改善や開放の試みがすべて失敗に終わらざるをえない先決条件である。それは労働者階級……の健康と体力を回復するためにも、また労働者階級に知的発達をとげ、社交や社会的・政治的活動にたずさわる可能性を保障するためにも、ぜひとも必要である。………われわれは8時間労働を1日の労働時間の法定限度として提案する」!

 

 労働時間は、延長と短縮をめぐる資本と労働の階級闘争の焦点である。

 日本社会では「過労死を生まないための」緊急切実な社会問題である。われらは、8時間労働制の実質を勝ち取り、自由時間獲得の大闘争へと進む!