すぐに弾けない曲を教える時…(憧れの「テンペスト」第3楽章) | 鈴木久美子のピアノライフと教室日記

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愛知県瀬戸市でピアノ教室を開いて30年になります。ソロリサイタルや、サロンコンサート等、積極的に行っています。
楽しい教室の活動、指導における思い、ブログに書いていきたいです。ピアノを通して感動したこと、心が豊かになったこと、綴っていきたいです。



憧れの…
ベートーヴェンの「テンペスト」第3楽章音譜


これを初めて聴いたのは、高校一年生の時。
「テーマ…綺麗ラブラブラブラブ
思ったのも束の間、
冒頭からずっと、絶え間なく16分音符が流れ続け、「なんてドラマティックな曲なんだろう恋の矢」…そんな感動を覚えた、その記憶が甦りました。


約7分の演奏所要時間。
ソナタ形式です。



でも、この「テンペスト」…ソナタ第17番。
弾くにも聴くにも、
やはり全楽章を通してでないと。あせる


そこにベートーヴェンの強い精神や、感情の変化、魂…を感じ、大きな感動を得られるから。




作曲年は、1802年。
…と言えば、『ハイリゲンシュタットの遺書』を書いた年です
絶望と闘いながら「生きよう」とするベートーヴェンの魂が、この音楽の深いところに渦を巻くように感じることができます。






…と書きつつも、私はこの曲を演奏したことがないのです泣くうさぎ

その分、余計に…レッスンは真剣勝負ですメラメラ

でも、「弾いたことが無い」利点もあるんですよ。わんわん


その分、余計に楽譜を真剣に読みます。
生徒さんの成長に追い付くには、
自分が練習するより、勉強した方が早いのです。



さて、発表会に向けて
第3楽章の展開部で苦戦している生徒さん。

60分のレッスンでは、すべてを伝えきれず…
次のレッスンまでこのまま野放しにする自分も許せず…

昨日、慌てて動画を作ってみました。








​あらかんピアニストのひとり言

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