暗譜 ⑥ 完結編 | 鈴木久美子のピアノライフと教室日記

鈴木久美子のピアノライフと教室日記

愛知県瀬戸市でピアノ教室を開いて30年になります。ソロリサイタルや、サロンコンサート等、積極的に行っています。
楽しい教室の活動、指導における思い、ブログに書いていきたいです。ピアノを通して感動したこと、心が豊かになったこと、綴っていきたいです。


実は、 たった2ヶ月で
他の難曲と同時に
7分半の新曲を暗譜して仕上げることになりました滝汗
永遠の課題のひとつ「暗譜」について、
自身の取り組みの中で、思いついたことを
6日間に渡り、書き留めて参りました。
今日は完結編です。
 2024.1.21.



これまでの

暗譜①「大人になると怖くなる」

暗譜②「暗譜をするタイミングと印象付け」

暗譜③「指を這わせて覚える」

暗譜④「暗譜しなきゃいけないの?」

暗譜⑤「その他の、ありとあらゆる克服法」

…は、こちらから💁‍♀️

あらゆる克服法を書き切ったつもりでしたが
日々の練習の中で、新たな気づきがあったので
3つ、書き留めておきます。


その1

あるレッスンで…

楽譜を見るのが苦手な初心者🔰幼児ちゃん。
音符を覚えてしまってから、鍵盤を見ながら弾きますが、いつもドレミで歌いながら弾いているのです。

大人の生徒さん。ショパンの難しいパッセージを、いつも同じ所でつっかえてしまいます。私が楽譜を閉じて「音名で言ってみてひらめき」と伝えると、つっかえる所だけ、音名が「???昇天」となるのです。

そう言えば、私も… 昔、間違えたところを指摘された時に、先生から「音名で言ってごらんなさいあんぐり」って言われて、言えなかった。。。無気力

「ドレミ」(音名)で言えるって大切





その2

そういえば、思い出したのです立ち上がる


好きな所は忘れないんです。

自分のこだわるところも、忘れないんです。

歌い方も音色も、心で決まってる場所は

忘れるわけがない。


…そう思った時、そこから大きなヒントが得られますよねチューリップ赤チューリップピンクチューリップオレンジ




その3


暗譜で演奏中、やってはいけないことがあります。

それは、「次の音、何だっけ?」と思う事。

音符楽譜を追いかけながら演奏すること。)

音楽は常に流れていきます。音楽を追いながら、演奏するのです。







本番は別


さぁ、今日は完結編。


暗譜についてあれこれ書いてきましたが…


「本番は別」なんですよね。

何が起こるか分からないねこへび


完璧な準備なんてありません。


努力を重ねていれば、

事故を小さくできる。


何か事故が起こった時に、

どう切り抜けられるか

そこで、何を表現として残せるか

なのです。


人生と同じ…ですねニコニコ


そして練習は裏切らない







最後に

「暗譜の問題」…勿論重要だけど、

そればかり気にして演奏することほどつまらないものはないです。


あなたの好きな演奏はどんな演奏ですか?

完璧な演奏?

高い技術?

音色の豊かさ?

…etc



私の好きな演奏は、


音楽や観客への愛が伝わる演奏ですラブラブ




暗譜に自信がない自分も、優しく受け入れて、

一番大切だと思うことを磨き続けていくことを

忘れないで、本番までの数週間がんばります音譜