悲しさと悔しさが止まらない 「助けてあげたかった」 | 鈴木久美子のピアノライフと教室日記

鈴木久美子のピアノライフと教室日記

愛知県瀬戸市でピアノ教室を開いて30年になります。ソロリサイタルや、サロンコンサート等、積極的に行っています。
楽しい教室の活動、指導における思い、ブログに書いていきたいです。ピアノを通して感動したこと、心が豊かになったこと、綴っていきたいです。



久しぶりに、目が腫れるほど泣きました。




熱中症とコロナ感染を恐れ、

2週続きでお休みされていた生徒さん

教室の宝キラキラ… 最高齢88才の生徒さんです。














久しぶりに呼び鈴が鳴り、ドアを開けると

いつもの明るいオーラは無い
小さな声の◯◯さんが立っていました。

なぜか、
いつもより、
ひと回り小さく見えました。




クローバークローバークローバー





いつもお笑い芸人並みの面白い話をし、
部屋で踊ったり はしゃいだりする、
元気印そのものの生徒さん。



でも、昨日は部屋に入るやいなや、

耳を疑う言葉を口にしました。



「今日でおしまい」



◯◯さんは、


泣いていました。






私は、小さく見えた◯◯さんの為に、

動じず、気丈に、寛大に…

必死に堪えていたけど、



無理だったショボーン





泣きました。


「やめないでほしい」と
伝えました。



えーんえーん






レッスンをやめることの理由を、

話してくださいました。




先日の発表会のリベンジをする!

と、再起したばかりの彼女だったのに…。



退会のキッカケ…


ああ、

思い出す度に、涙が出ます。



クローバークローバークローバー




【熱中症の報道】と、

【コロナのいき過ぎた報道】は、

お年寄りの心をむしばんでいました。





まるで「生きる気力」を失ったかのような…
肩を落として話す◯◯さんの姿。

突き刺さるように、私の胸に焼き付きました。






彼女の心の変化は、
それが発端であったと、直ぐに分かりました。



世の中を変えることは勿論、
何も出来ない自分が、

ミジメで…

情けなくて…



悔しい

本当に、悔しい。


悲しい。

えーん





クローバークローバークローバー





最後のレッスンで

彼女が弾いてくれたのは、

私の大好きな『夏の思い出』音譜





私は、
ボロボロ涙を流しながら、
動画を撮りました。





…そして、最後は笑顔でフィニッシュうさぎクッキー







そして、

『先生、最後に弾いてくださる?』

と、楽譜を渡して頂きました。




いいですよ
じゃあ ◯◯◯さんのために
心をこめて弾きますね



私は、泣きながら
一音一音、思いをこめて弾きました。



貴重なツーショット、撮りました。
私、目が腫れて、鼻も赤い…酷い顔でごめんなさい。









私たちは、忘れてはいけません。

【コロナ感染対策】の、本当の意味を、
あらためて考えなくてはなりません。




一番恐れなくてはいけないのは、

コロナ自体ではないこと。





感染予防対策は、

意味のある事を選択し、

愛と、心からの思いやりを持って

相手の為にすること…。






人間が孤立してはいけないのです。
孤独な心は、精気も健康をもむしばみます。


お年寄りに会わなければいい
お年寄りは外に出さなければいい

そんなのは、正しくないのです


もう… あんな寂しそうなお年寄りの表情は
二度と見たくありません。





私は…

この悲しさや悔しさを

無駄にしません。




まだ

泣けてしまうけど

この気持ちを
絶対に忘れないで

生きていこうと思いますピンク薔薇