平成28年7月定例講座を開催しました | ~松花堂昭乗研究所~

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こんにちは

松花堂昭乗研究所ですビックリマーク


7月ですね。

9日(土)の午後、定例講座を開催しました。


館蔵品の「松花堂昭乗他書状巻」の第2通目をよみました。

昭乗の高弟のひとり・中村久越の署名のある書状でした。

宛先は「杢助様」とあります。

杢助は、長闇堂こと久保権大夫の養子と思われます。

内容は、料紙のこと。久越は杢助から書き物を頼まれていたようです。

揮毫のために杢助が用意した紙について、いろいろ所感を述べています。


率直にいうと、ダメ出しのようです。

杢助が用意したのは3種あるようす。

久越の言わんとするところを意訳すると次のような感じです。


一番ええのは、3枚のうちの厚手の紙やな。

でも、ちょっと作りがなあ・・・(気に入らんわ)。

作り直すんやったら、使ってもええかな。

それができへんのやったら、2番目の紙やな。

でも、ちょっと薄いからなあ・・・(残念やなあ)。


久越さんって、けっこう面倒くさい人なのかも・・・と驚かないでくださいね。

久越さん、こだわりが強いんです。


料紙マニアというか、すごく紙がすき!


なんだと思います。


プロ意識が高いゆえのダメ出しです。


ある意味、かっこいい!


と思いませんか?


そんなことを想像しながら読みました。


後半は「八雲御抄」。

研究生のFHさんにご担当頂きました。

ありがとうございます。

今読んでいるところには、8月頃の風物が羅列されます。


想像をたくましくして読むのが大事!


そんな気持ちになります。

FHさん、おつかれさでした!


来月はNさんにご担当頂きます。

よろしくお願いいたします。


また来月にニコニコ