【電子版限定アザーカット集付き】将棋世界 2024年11月号[雑誌]
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今週は順位戦ウィークの将棋界。
本日は最高峰・A級で4回戦の好カード
「豊島将之九段-菅井竜也八段」の一戦が
関西将棋会館にて行われています。。
2手目△3四歩。
上図での持ち駒
▲豊島九段: なし
△菅井八段: なし
本局の先手は豊島九段。
その初手は飛車先を突く▲2六歩から。。
対します、菅井八段は2手目に角道を開く
△3四歩と返し、対局はスタート。。
続く3手目に
豊島九段も▲7六歩として角道を開けたのをみて
菅井八段はすかさず自らの角道を止めると。。
(4手目△4四歩)
8手目△3二飛。
上図での持ち駒
▲豊島九段: なし
△菅井八段: なし
菅井八段は上図で飛車に手をかけ
3筋へと振り「三間飛車」を投入、注目の戦型は
期待通りの「対抗形」となりました。。
26手目△9二香。
上図での持ち駒
▲豊島九段: なし
△菅井八段: なし
飛車のポジションが決まると、次は
双方、息を合わせて自陣の駒組みを進めます。。
菅井八段は銀を6筋の戦場に据え、拠点を作ってから
9筋の香車を一段繰り上げ、「穴熊」を明示しました。。
35手目▲9八香。
上図での持ち駒
▲豊島九段: なし
△菅井八段: なし
一方の豊島九段は、角を戦場に迫り出し
後手の拠点の銀を追い払うと、上図で同じく
9筋の香車を一段繰り上げ、「穴熊」を明示。。
46手目△6二銀。
上図での持ち駒
▲豊島九段: なし
△菅井八段: なし
互いに「銀ハッチ」を閉じ、手堅く「穴熊」を完成。。
駒組みの飽和点が近づく中、菅井八段は上図で銀を引き
先手からの角交換を注文しました。。
この手をみて、豊島九段は
2時間3分にも及ぶ大長考の末、角交換を決断。。
(47手目▲4二角成)
49手目▲3一角。
上図での持ち駒
▲豊島九段: なし
△菅井八段: 角
菅井八段が金で角を払ったのをみて
豊島九段手持ちの角をすかさず後手陣に投入した
上図の局面で、夜戦に備えて夕食休憩突入となりました。。
【 夕食のオーダー 】
豊島九段: 野菜炒め定食
菅井八段: 海の幸カレー(CoCo壱番屋)
豊島九段の今期ここまでの成績は
18戦4勝14敗(.222)。順位戦は開幕3連敗中。。
菅井八段の今期ここまでの成績は
12戦3勝9敗(.250)。順位戦は同じく開幕3連敗中。。
ともにタイトル戦線の主役を張りながら
今シーズンは信じられないような絶不調に苦しみます。
ここまでの対戦成績は22戦して11勝11敗のイーブン。。
負けられないライバル対決を制し、順位戦初白星を飾るのは
豊島九段か、菅井八段か。。夕食休憩明けからのねじり合いへ
両者のファンの声援とともに、大きな期待と注目が集まります。。