第65期王位戦7番勝負/第1局「終盤で底力、藤井王位が逆転勝利で白星発進」
【 投了図・136手目△1三玉 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 金、桂、歩2
△藤井王位: 飛2、銀2、歩2
昨日、灼熱の名古屋で決着をみました
注目の第65期王位戦7番勝負/第1局は
千日手・指し直しの末、上図136手までで
後手番の藤井王位が勝利を飾りました。。
【 千日手成立局面・80手目△4三金 】
上図での持ち駒
▲藤井王位: なし
△渡辺九段: なし
振り駒の結果、藤井王位の先手で始まった開幕戦
渡辺九段が注文を付ける形で力戦模様の出だしとなると
一日目終了間際から渡辺九段は局面の硬直化を図り
これが作戦と明確に「千日手」を目指します。。
すでにAIによってデザインされた進行に
藤井王位も抗うことなく、後手の作戦を受け入れ
二日目の午後3時44分、上図の局面で「千日手」が成立。
30分後の手番を入れ替え指し直しとなりました。。
65手目▲3三歩成
上図での持ち駒
▲渡辺九段: 銀、桂、歩3
△藤井王位: 桂
午後4時14分より開始となった
「指し直し局」の戦型は現代将棋の中心「相掛かり」。。
待望の先手を得た渡辺九段は機敏な角交換からペースを握り
あっという間に形勢の針を引き寄せますが。。
【 投了図・136手目△1三玉 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 金、桂、歩2
△藤井王位: 飛2、銀2、歩2
一本道で追い込まれた藤井王位は土壇場で底力を発揮。。
丁寧な指し回しで先手の攻めを耐え忍ぶと、終盤の寄せ合いを
正確な読みで見事制し、圧巻の逆転勝利を飾りました。。
終局時刻は午後9時13分。
渡辺九段の渾身の作戦を跳ねのけ、強さをみせつけた
藤井王位が力強く、開幕戦白星発進を決めました。。