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唸る剛腕。。第74回NHK杯/1回戦「木村九段-西山女流三冠を振り返ろう」
う
今回は、昨日放送されました
第74回NHK杯将棋トーナメント/1回戦の好カード
注目の「西山朋佳女流三冠-木村一基九段」の模様を
振り返らせていただきます。。
2手目△8四歩。
上図での持ち駒
▲西山女流三冠: なし
△木村九段: なし
本局の先手は西山女流三冠
その初手で飛車を7筋へと振り「三間飛車」を投入します。。
対します、木村九段は2手目△8四歩と飛車先を突き
あっさりと居飛車を明示して対局をスタート。。
37手目▲4七金。
上図での持ち駒
▲西山女流三冠: なし
△木村九段: なし
互いのポリシーを強く盤上に反映させた出だしから
木村九段は「高美濃囲い」から振り飛車の天敵である
「穴熊」に玉を納め、駒組みの完成を目指します。。
一方の西山女流三冠は
上図で「銀冠」含みの「高美濃囲い」を完成させ
テクニシャンの出方を用心深く見守ります。。
47手目▲8五桂。
上図での持ち駒
▲西山女流三冠: 歩
△木村九段: なし
双方、駒組みの飽和点が近づく中
先に仕掛けたのは西山女流三冠でした。。
6筋の歩を突き出し、後手の銀を追い返した後
桂馬を8筋の戦場へと跳ね上げ、拠点を作ります。。
72手目△5四銀。
上図での持ち駒
▲西山女流三冠: 歩
△木村九段: 歩3
追撃の仕掛けどころを探る先手に対して
木村九段は専守防衛からのカウンター狙いなのか。。
じっと手に乗りながら上図で銀を相手の角頭に突き出し
先手からの仕掛けを呼び込むと。。
90手目△5八歩。
上図での持ち駒
▲西山女流三冠: 歩3
△木村九段: なし
直後に先手に馬の拠点を許しますが
握った手番で小駒を的確に利かせて腕まくり。。
きめの細かい反撃で、いざ開戦を告げます。。
が、しかし。。
125手目▲7三歩成。
上図での持ち駒
▲西山女流三冠: 銀、歩3
△木村九段: 歩2
開戦後は西山女流三冠の独壇場に。。
二度目の角交換成立の後、今度は素早く龍を作ると
大駒、小駒でスムーズに畳み掛け、制空権を支配。。
力強く、形勢の針を引き寄せました。。
【 投了図・153手目▲2一金 】
投了図での持ち駒
▲西山女流三冠: 銀、桂、歩7
△木村九段: 角、銀
見せ場であるはずの終盤戦で全く手が伸びず
木村九段は西山女流三冠の剛腕の前に形作りもままならず
上図の局面で為す術なく、無念の投了を告げました。。
現代将棋界を代表する実力者をねじ伏せた
西山女流三冠が堂々の2回戦進出を果たしました。。
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