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【 投了図・120手目△9二桂 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 飛、歩2
△中村九段: 金2、歩4
今週は第83期順位戦の1回戦が花盛りだった将棋界。
昨日は総本山の東京・将棋会館にて最高峰・A級の1回戦
注目の「渡辺明九段-中村太地八段」が行われました。
結果は、上図120手までで後手・中村八段が勝利。
無冠返上、そして打倒・藤井聡太名人を期す渡辺九段でしたが
大事な開幕戦を白星で飾ることはできませんでした。。
47手目▲9五歩。
上図での持ち駒
▲渡辺九段: 角、歩2
△中村八段: 歩
戦型は「横歩取り」
角交換を挟みつつ互いにじっくりと駒を組み上げると
手持ちの角を5筋の戦場に投入し拠点に据えた後手に対して
渡辺九段は上図の局面で、得意の端から仕掛けを開始します。。
47手目▲9五歩。
上図での持ち駒
▲渡辺九段: 角、歩2
△中村八段: 角、歩4
が、しかし。。
渡辺九段の代名詞である端攻めは想定の範囲内だったか。
中村八段は受けには回らず、堂々と攻め合いを指向すると
そのままグングンと手が伸び、形勢の針を引き寄せます。。
【 投了図・120手目△9二桂 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 飛、歩2
△中村九段: 金2、歩4
形勢を逸した渡辺九段は玉の上部脱出に全てを託しますが
中村九段は攻守に鋭く付け入る隙を与えず、上図の局面をみて
渡辺九段はついに万策尽き果て、無念の投了を告げました。。
終局時刻は午前0時12分。
中村八段が大事な開幕戦で強豪を後手番で下し
会心のA級白星発進を決めました。。