第37期竜王戦・1組4位決定戦/決勝「永世名人を下し、広瀬九段が本戦入り」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

第37期竜王戦・1組4位決定戦/決勝「永世名人を下し、広瀬九段が本戦入り」

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第37期ランキング戦トーナメント表

 

【 投了図・129手目▲2五桂 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲広瀬九段: 桂、歩5

△森内九段: 角、金、銀、歩3

 

本戦入りをかけた戦いが大大詰めを迎えた

第37期竜王戦ランキング戦。昨日は最高クラスの1組で

4位決定戦/決勝「森内俊之九段-広瀬章人九段」が行われ

結果は、上図129手までで先手・広瀬九段が勝利を飾りました。

 

 

 

14手目△8六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲広瀬九段: なし

△森内九段: なし

 

初手から互いに飛車先を突き合い、戦型は「横歩取り」。

角頭を金で受け、飛車の横腹に銀を立てるおなじみの手順から

さらに両サイドの端歩を突き合った後、上図の局面で森内九段から

飛車先の歩の交換が敢行されました。。

 

 

 

33手目▲2二角成。

 

上図での持ち駒

 

▲広瀬九段: 角、歩

△森内九段: なし

 

互いに飛車先を軽くしてから角道を開くと

森内九段が再び飛車先の歩を突き合わせた、次の瞬間

広瀬九段は狙いすました角交換を敢行、模様を動かします。。

 

 

 

75手目▲2二桂成。

 

上図での持ち駒

 

▲広瀬九段: 銀、歩3

△森内九段: 角、桂、歩

 

角交換成立後、盤上は落ち着きを取り戻しますが

機をみて仕掛けたのは、今度は先手の広瀬九段でした。

左の桂馬を捌いた後、飛車を中央5筋に合わせ拠点としてから

右の桂馬を軽快に敵陣へと放り込み、いざ開戦を告げます。。

 

 

 

110手目△4六桂。

 

上図での持ち駒

 

▲広瀬九段: 金、桂、歩3

△森内九段: 角、銀、歩3

 

切れ味鋭く踏み込む先手に対し

森内九段も強く応戦、終盤戦は見応えたっぷり

大物同士の火花散る攻め合いとなりますが。。

 

 

【 投了図・129手目▲2五桂 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲広瀬九段: 桂、歩5

△森内九段: 角、金、銀、歩3

 

激戦を制したのは広瀬九段。

最後は敵将を頭上から厳しく押しつぶし

上図の局面をみて、森内九段は万策尽き果て

無念の投了を告げました。。

 

永世名人とのハイレベルなねじり合いを見事制した

広瀬九段は今期負けなしの3連勝を飾り、気分も上々

竜王戦の本戦入りを決めました。。