将棋世界2024年6月号(付録セット) [雑誌]
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【 投了図・83手目▲7七玉 】
投了図での持ち駒
▲斎藤八段: 金、桂、歩3
△丸山九段: 銀、歩2
第37期竜王戦は本戦入りを懸けた戦いが大詰め。。
藤井聡太名人が圧巻の3連勝で名人防衛に王手を掛けた昨日は
最高峰・1組で、注目の顔合わせが実現した5位決定戦/決勝
「丸山忠久九段-斎藤慎太郎八段」が行われました。
結果は、上図83手までで先手・斎藤八段が勝利。
強豪を見事下し、本戦トーナメント入りを決めました。。
25手目▲3五歩。
上図での持ち駒
▲斎藤八段: 角
△丸山九段: 角
戦型は後手から手損のない正調の「角換わり」から。
先手は「早繰り銀」に、後手は「腰掛銀」にそれぞれ形を決めると
上図の局面で、斎藤八段は3筋から仕掛けを開始しました。。
58手目△6五飛。
上図での持ち駒
▲斎藤八段: 角、桂、歩4
△丸山九段: 角、銀、歩
天王山・5筋の位に拠点の銀を貼り付け
テキパキと模様を動かす斎藤八段に対して
丸山九段は9筋の端歩を突き捨ててから
飛車を起点に反撃に転じますが。。
【 投了図・83手目▲7七玉 】
投了図での持ち駒
▲斎藤八段: 金、桂、歩3
△丸山九段: 銀、歩2
後手の反撃の全ては想定の範囲内とばかりに
斎藤八段は事前研究もばっちりと悠々と受け止めてから
機を見て一気に後手陣を切り崩し、さすがも丸山九段も最後は
形作りが精一杯、上図の局面で無念の投了を告げました。。
無念のA級陥落から出直しを図る
斎藤八段はこれで今期開幕から負けなしの3連勝。。
確かな実力を遺憾なく見せつけながら、まずは竜王戦で
本戦入りを果たし、黙々と結果を積み上げます。。
一方、前期の銀河戦で藤井名人を下し見事優勝。
あらためて存在感を示し、期待と注目の追い風を受けながら
意気揚々と新年度を迎えた丸山九段は3連敗(1勝)と元気なし。。
注目の両者の対戦は、勢いの差そのままに明暗を分けました。