洒落た投了図。。第95期棋聖戦挑戦者決定戦「山崎八段、15年ぶりのタイトル挑戦へ」
【 投了図・182手目△3九同香 】
投了図での持ち駒
▲佐藤九段: 銀、歩7
△山崎八段: 飛、金、歩2
月曜日(22日)に行われました
第95期棋聖戦挑戦者決定トーナメント/決勝
注目の「佐藤天彦九段-山崎隆之八段」の一戦は
上図182手までで、後手・山崎八段が勝利。
佐藤九段の「向かい飛車」に対し
山崎八段はたっぷり溜めて居飛車で迎え撃ち
戦型は「対抗形」に。。
大一番らしい、熱の籠った中盤のねじり合いから
鋭く踏み込む山崎八段の攻撃を佐藤九段が受け止め
一時は先手有利ともみられましたが、勝負の終盤戦で
山崎八段が鋭い見切りで形勢を逆転します。。
先手の猛攻を凌ぎながら天王山・5筋の位まで逃げ延びた
山崎八段が自玉の左右を桂馬で挟み、安全を確保してから
反転の寄せに入ると、最後まで食らいついた佐藤九段は
ついに万策尽き果て、上図で無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後8時46分。
長手数に及んだはハイレベルな熱戦を、いかにも天才らしい
独創性あふれる格好いい模様で制した山崎八段が、この瞬間
実に15年ぶりとなる、タイトル挑戦を決めました。。