将棋世界2024年5月号(付録セット) [雑誌]
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【 投了図・116手目△8六飛 】
投了図での持ち駒
▲山崎八段: 飛、角2、銀、桂、桂2、香、歩3
△渡辺九段: 金、桂、歩2
各棋戦で予選がたけなわ、好取組連発で賑わった
昨日の将棋界には無冠返上を期す、渡辺明九段も登場。。
棋聖戦の本戦/2回戦を山崎隆之八段と戦いました。
新シーズンの開幕戦に注目が集まりましたが
結果は、上図116手までで先手の山崎八段が勝利。
渡辺九段はここで棋聖戦敗退となりました。。
8手目△8八角成。
上図での持ち駒
▲渡辺九段: なし
△山崎八段: 角
互いに角道を開ける出だしから
9筋の端歩を突き越した山崎八段は、上図で角交換を敢行
まずは手損のない「ノーマル角換わり」となりました。。
50手目△5九角。
上図での持ち駒
▲山崎八段: 角、歩
△渡辺九段: 歩
角交換成立後
渡辺九段は「腰掛銀」に形を決めますが、山崎八段は追随せず
銀を自陣に保留したまま駒組みを進めると、「穴熊」をみせる先手が
飛車先から突っかけたところで、角を敵陣に打ち込み切り返します。。
ここで手番の回った渡辺九段は注文通りに
桂馬を戦場へと跳ね上げ(51手目▲4五桂)
そのままいざ、開戦となりました。。
88手目△8六桂。
上図での持ち駒
▲山崎八段: 金2、桂、歩
△渡辺九段: 角、金、香
華々しい攻め合いの終盤戦。。
小駒でじわじわ迫る渡辺九段に対して
山崎八段は飛車先8筋から執拗に迫り、一進一退
手に汗握る攻防戦が展開されますが。。
【 投了図・116手目△8六飛 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 飛、角2、銀、桂、桂2、香、歩3
△山崎八段: 金、桂、歩2
作戦通りに思われた渡辺九段に急所に誤算が生じると
山崎八段が力強く先手玉をねじ伏せ、上図の局面をみて
渡辺九段は万策尽き果て、無念の投了を告げました。。
ハイレベルな激戦を後手番で見事制した
山崎八段がシーズン開幕戦を白星で飾り
堂々の準決勝進出を決めました。。