注目対決で鋭く。。第95期棋聖戦。本戦/2回戦「佐々木七段、後手番で制しベスト4進出」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

注目対決で鋭く。。第95期棋聖戦。本戦/2回戦「佐々木七段、後手番で制しベスト4進出」

第94期ヒューリック杯棋聖戦中継サイト

第95期挑戦者決定トーナメント表

 

【 投了図・102手目△4八「と」金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲大橋七段: 角、銀3、桂

△佐々木七段: 金、桂、歩4

 

藤井聡太八冠への挑戦を目指す

第95期棋聖戦決勝トーナメントの2回戦を舞台に

「佐々木大地七段-大橋貴洸七段」の好カードが

昨日、総本山の東京・将棋会館にて実現。。

 

佐々木七段の前期成績は

57戦37勝20敗(.649)。順位戦はC級2組で6勝4敗。

惜しくも敗れたもの棋聖戦、王位戦に連続挑戦を果たし

将棋界の夏の主役のひとりとなりました。

 

対します、大橋七段の前期成績は

30戦16勝14敗(.533)。順位戦はB級2組で7勝5敗。

C級1組から2年連続昇級を果たして注目を集めた逸材は

初参戦の「鬼の棲みか」でも勝ち越し、存在感を示します。。

 

佐々木七段は現在28歳、大橋七段は31歳

打倒・藤井八冠を狙える指し盛りの実力派には、当然

将棋ファン、そして将棋界から大きな期待が集まります。。

 

ここまで公式戦で3度顔を合わせ

佐々木七段の2勝1敗で迎えた、昨日の対戦。。

勝てば準決勝進出が決まる正念場を制したのは

後手番の佐々木七段でした。。

 

上図102手までで見事勝利を飾り

シーズン開幕戦を幸先良く白星発進で決めました。

 

 

 

22手目△7七角成。

 

上図での持ち駒

 

▲大橋七段: 歩2

△佐々木七段: 角、歩

 

戦型は変則的な出だしで「横歩取り」

戦場で突っ張る先手の飛車を追い払ってから(20手目△2三銀)

佐々木七段は角交換を敢行し、模様を動かします。。

 

 

 

84手目△3八歩成。

 

上図での持ち駒

 

▲大橋七段: なし

△佐々木七段: 銀、桂、歩4

 

ともに飛車・角を大駒を拠点に据えて中央でにらみ合う

緊張感いっぱいのねじり合いが続きますが、上図の局面で

佐々木七段は見切りよく、角を見捨てて敵陣へと踏み込み

自ら終盤戦の幕を開き、勝負の出ました。。

 

すると。。

 

 

【 投了図・102手目△4八「と」金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲大橋七段: 角、銀3、桂

△佐々木七段: 金、桂、歩4

 

そのまま一気に寄せに入った佐々木七段の前に

大橋七段は為す術なく、上図で無念の投了を告げました。。