現代のトップ棋士の底力。。第72期王座戦・二次予選/決勝「菅井八段、切れ味鋭く本戦進出」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

現代のトップ棋士の底力。。第72期王座戦・二次予選/決勝「菅井八段、切れ味鋭く本戦進出」

第71期王座戦中継サイト

第72期二次予選トーナメント表

 

【 投了図・86手目△6六桂 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲谷川十八世名人: 金、歩2

△菅井八段: 飛2、金、銀、歩3

 

昨日の将棋界には振り飛車党の若き旗頭・菅井竜也八段が登場。

関西将棋の大先輩・谷川浩司十八世名人を相手に関西将棋会館にて

第72期王座戦の本戦入りをかけた二次予選決勝に臨みました。。

 

結果は、上図86手までで菅井八段が勝利。

終盤で形勢を覆し、決勝トーナメント進出を決めました。

 

 

 

22手目△7一玉。

 

上図での持ち駒

 

▲谷川十八世名人: なし

△菅井八段: なし

 

後手番で得意の「ゴキゲン中飛車」を採用した菅井八段に対し

谷川十八世名人は居飛車で迎え撃ち、戦型は「対抗形」となると

菅井八段は上図で振り飛車の相棒「美濃囲い」に玉を納めます。。

 

 

 

35手目▲4五銀。

 

上図での持ち駒

 

▲谷川十八世名人: なし

△菅井八段: 歩

 

先に仕掛けたのは、谷川十八世名人でした。。

流れの中で争点の中央5筋に飛車を合わせると

戦場で銀をぶつけていざ開戦をけしかけます。。

 

 

 

63手目▲3一飛。

 

上図での持ち駒

 

▲谷川十八世名人: 角

△菅井八段: 角、銀、歩2

 

争点の5筋で火の手が上がると

永世名人が華麗な捌きで攻防の主導権を握り

盤上は一気に終盤戦へと突入しますが。。

 

【 投了図・86手目△6六桂 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲谷川十八世名人: 金、歩2

△菅井八段: 飛2、金、銀、歩3

 

菅井八段は土壇場で現在のトップ棋士の実力を発揮。。

谷川十八世名人渾身の攻めをギリギリまで引き付けてから

上図でズバリと切り返し、天下の永世名人を一刀両断。。

振り飛車の底力をみせつけ、本戦入りを果たしました。