まさかの短手数。。第65期王位戦リーグ・白組/4回戦「羽生九段快勝、渡辺九段は痛恨の初黒星」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

まさかの短手数。。第65期王位戦リーグ・白組/4回戦「羽生九段快勝、渡辺九段は痛恨の初黒星」

伊藤園お~いお茶杯王位戦中継サイト

第65期挑戦者決定リーグ対戦表

 

【 投了図・68手目△4六歩 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲渡辺九段: 金、歩3

△羽生九段: 飛、角、桂2

 

将棋界では藤井聡太王位への挑戦権を獲得を目指す

お~いお茶杯第65期王位戦挑戦者決定リーグが進行中。。

昨日は「羽生善治九段-渡辺明九段」の黄金カードが

白組の4回戦として実現しました。。

 

結果は、上図68手までで後手番の羽生九段が勝利。

両者の対戦では珍しい短手数でのあっけない決着となりました。

 

 

 

30手目△8八角成。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺九段: 歩2

△羽生九段: 角、歩2

 

戦型は定跡手順の進行で「横歩取り」に決定。

▲6八玉型の先手に対して「中住まい」に構えた羽生九段は

上図で角交換を敢行し、まずは大駒を捌くと。。

 

 

 

40手目△3七桂成。

 

上図での持ち駒

 

▲渡辺九段: 歩2

△羽生九段: 角、銀、歩

 

戦場に構えた飛車を2筋に合わせてから

軽快な連続跳躍で桂馬を敵陣へと飛び込ませ

一切の迷いなく、一気呵成にいざ開戦を告げました。。

 

【 投了図・68手目△4六歩 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲渡辺九段: 金、歩3

△羽生九段: 飛、角、桂2

 

先手番にも関わらず後手を踏んだ形となった

渡辺九段は何とか攻め合いに活路を求めますが、しかし

終盤戦も事前研究万全の羽生九段が主導権を握ったまま。。

 

最後は先手の銀の突き出しを(67手目▲3二銀)

あっさり手抜いた羽生九段が4筋の歩を突き出した

上図の局面をみて、渡辺九段は反撃の余地なしと

無念の投了を告げました。。

 

 

かつてはタイトル戦で歴史的名勝負を幾度も展開した

世代間闘争最大のライバルから完勝を飾った羽生九段は

リーグ戦成績を2勝1敗としました。

 

一方、精彩を欠く指し回しで完敗を喫した

渡辺九段はリーグ戦初黒星で同じく2勝1敗となりました。