将棋世界 2024年4月号
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年度内のタイトル戦と順位戦に全て決着がついた
将棋界では来期のタイトル挑戦を目指す熱き戦いが展開中。。
本日は「冬の本場所」竜王戦で注目の対戦が実現しました。。
<第37期竜王戦ランキング戦1組/3回戦>
渡辺明九段-久保利明九段
「羽生世代」の次の時代の絶対王者の意地に懸け
来期こそは打倒藤井聡太八冠を果たし無冠返上を期す
渡辺九段が登場。ランキング戦1組の準決勝進出をかけて
魂の振り飛車党・久保九段と対戦します。
渡辺九段の今期ここまでの成績は
45戦22勝23敗(.489)。順位戦はA級で5勝4敗。
春の名人戦で天敵の藤井八冠の前に完敗を喫し防衛失敗。
実に18年ぶりとなる無冠転落の憂き目をみました。。
その後もタイトル挑戦を実現出来ぬまま
年度末を迎えるも、ここに来て公式戦4連勝中。。
調子を上昇気流に乗せて本局に臨みます。。
対します、久保九段の今期ここまでの成績は
31戦14勝17敗(.452)。順位戦はB級2組で4勝6敗。
AでのI解析が進み、居飛車に対して大苦戦が続く振り飛車にあって
かつてのカリスマもその波に飲み込まれ厳しいシーズンを過ごします。
完全に人間の手を離れ
AIが描いた棋譜を暗記して盤上に正確にトレースすることが
トップ棋士の対局のほとんどとなる中で、ともに一時代を築いた
歴戦の勇者はどのような将棋で存在感を示すのか。。
時代の波、それも
これまでとは全く次元の違う高波には逆らえないにしても
人間が魂を削って一手を絞り出していたかつての熱気と興奮を
両雄には盤上に再現して欲しいと願わずにはいられません。。
気になる両者の対戦成績は
ここまで40戦して、渡辺九段が23勝17敗とリード。
居飛車党、振り飛車党の威信を懸けて名勝負を繰り広げた
両者の対局に、全国の将棋ファンの期待と注目が集まります。。