2年連続挑戦権獲得へ。。第95期棋聖戦・本戦/1回戦「佐々木七段、逆転勝利で1回戦突破」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

2年連続挑戦権獲得へ。。第95期棋聖戦・本戦/1回戦「佐々木七段、逆転勝利で1回戦突破」

第94期ヒューリック杯棋聖戦中継サイト

第95期挑戦者決定トーナメント表

 

【 投了図・138手目△6一歩 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲広瀬九段: 歩

△佐々木七段: 角2、金2、銀2、歩3

 

今週は棋聖戦の挑戦者決定トーナメントで賑わう将棋界。。

昨日は「広瀬章人九段-佐々木大地七段」の好カードが

総本山の東京・将棋会館にて行われました。

 

結果は

上図138手までで、後手番の佐々木七段が大逆転勝利。

打倒・藤井聡太棋聖を目指す長崎が生んだ28歳の大器が

まずは強豪を下し、1回戦突破を決めました。。

 

 

 

115手目▲7六銀。

 

上図での持ち駒

 

▲広瀬九段: 歩3

△佐々木七段: 銀2、歩3

 

戦型は「相掛かり」

中盤の熱のこもったねじり合いから一歩抜け出し

攻防の主導権を握った広瀬九段が形勢をリードして

終盤戦に突入しましたが、上図で痛恨の疑問手発生。。

 

代えて金で角を払った方が勝ったようですが

ここで九死に一生の手番の回った佐々木七段は逆に

角で金を払い、急所の懸念を払ってから(116手目△5三角)

敵陣へ銀を振り下ろし、反撃に転じます(118手目△4九銀)。。

 

すると。。

 

 

【 投了図・138手目△6一歩 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲広瀬九段: 歩

△佐々木七段: 角2、金2、銀2、歩3

 

広瀬九段は懸命に後手玉へと迫りますが

一度変わった盤上の流れを引き戻すには至らず。。

佐々木七段が先手の寄せを凌いだ、上図の局面をみて

広瀬九段は万策尽き果て、無念の投了を告げました。。

 

今期はA級陥落の憂き目をいるなど

やや精彩を欠くシーズンを過ごす広瀬九段は本局でも

らしくない終盤の失着で早くも本戦から姿を消しました。。

 

一方、あふれる闘志と集中力で

逆転を呼び込んだ佐々木七段が2年連続挑戦権獲得へ

その第一歩を踏み出しました。。