将棋世界 2024年4月号
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【 投了図・107手目▲8三銀 】
投了図での持ち駒
▲藤本四段: 飛、角、銀2、歩3
△山本五段: 飛、桂、香、歩3
続々とフィナーレを迎える第82期順位戦。
昨日はC級2組の最終戦/11回戦が一斉対局で行われました。
中でも注目されたのが今、将棋界で最も期待される藤本渚四段。
名古屋将棋対局場にて昇級を懸け山本博志五段と対戦しました。
結果は、千日手・指し直しの末
上図107手までで、先手・藤本四段が見事勝利。
順位戦初参戦でいきなりの昇級を決めました。
藤本四段は現在18歳。
香川県高松市のご出身で井上慶太九段門下。
2002年10月付で「四段、プロデビュー」を果たしました。
今期ここまでの成績は
56戦47勝9敗(.839)。順位戦は9勝1敗でフィニッシュ。
実質プロ一年目のシーズンですが、すでに新人王戦準優勝
加古川青流戦で優勝と若手棋士の登竜門で結果を残します。
AIを駆使した研究将棋で他を圧倒する
藤井聡太八冠の牙城に迫れる一番手とも目される
新時代の若き精鋭へ、さらなる期待が高まります。