第82期B級1組順位戦/13回戦「羽生九段-三浦九段は角換わり」
本日行われています、「鬼の棲みか」の最終戦
第82期B級1組順位戦/13回戦・一斉対局のうち
注目の「羽生善治九段-三浦弘行九段」の一戦は
総本山の東京・将棋会館にて。。
本局の先手は羽生九段。
その初手は角道を開ける▲7六歩から。。
対します、三浦九段は2手目に飛車先を突く
△8四歩と返し、対局はスタート。。
早々と居飛車を明示し
戦型の選択権を先手に委ねた三浦九段に対して
羽生九段の意向が明かされる、次の3手目は▲2六歩。。
飛車先を突き「角換わり」での勝負を指向しました。。
10手目△7七角成。
上図での持ち駒
▲羽生九段: なし
△三浦九段: 角
三浦九段も「角換わり」に異存はなく
そのまま定跡手順の進行となり、迎えた上図の局面で
後手から手損のない角交換が敢行されました。。
29手目▲3五歩。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 角
△三浦九段: 角
角交換成立後も両者は早いテンポで指し進み
羽生九段は「早繰り銀」に、三浦九段は「腰掛銀」に
それぞれ拠点の銀の形を決めると、上図の局面で
羽生九段は3筋から軽く仕掛けを開始します。。
55手目▲4四銀。
上図での持ち駒
▲羽生九段: 角、歩
△三浦九段: 銀、歩2
4筋での銀交換を合図に、いざ開戦となると
両者は果敢に攻め合いますが、先手らしく羽生九段が先行。。
上図で再び銀をぶつけ、積極的に模様を動かします。。
65手目▲3五銀打。
上図での持ち駒
▲羽生九段: なし
△三浦九段: 飛、歩3
銀との交換で飛車を切った羽生九段は
握った手番で畳みかけ、後手の角の頭上へ銀を打ち込んだ
上図の局面で、夜戦に備えて夕食休憩突入となりました。。
【 夕食のオーダー 】
羽生九段: うな重(梅)
三浦九段: 生姜焼き定食
羽生九段の今期ここまでの成績は
53戦31勝22敗(.585)。順位戦は6勝5敗。
一方、三浦九段の今期ここまでの成績は
27戦9勝18敗(.333)。順位戦は5勝6敗。
気になる両者の対戦成績は
ここまで50戦して、羽生九段が39勝11敗と大きくリード。
ともに来期の残留は決まっていますが、意地とプライドに懸けて
負けられない一戦に気合十分、終盤のねじり合いが楽しみです。。