第73回NHK杯/準決勝「佐々木八段、完勝でいざ決勝の舞台へ」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

第73回NHK杯/準決勝「佐々木八段、完勝でいざ決勝の舞台へ」

第73回NHK杯将棋トーナメント

決勝トーナメント表

 

【 投了図・105手目▲7三桂成 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲佐々木八段: 角2、金、銀、歩

△増田七段: 金、歩3

 

3月に突入し日曜午前のお楽しみNHK杯もいよいよ大詰め。

昨日は「佐々木勇気八段-増田康宏七段」の準決勝が放送され

結果は、上図105手までで先手・佐々木八段が勝利を収めました。

 

 

 

24手目△6四銀。

 

上図での持ち駒

 

▲佐々木八段: 角

△増田七段: 角

 

互いに飛車先を突く出だしから

定跡手順の進行で後手から角交換が敢行されると

戦型は現代調の「角換わり相早繰り銀」となりました。。

 

 

 

39手目▲5五銀。

 

上図での持ち駒

 

▲佐々木八段: 角

△増田七段: なし

 

かつては藤井聡太八冠のライバル候補と目された

両雄の対戦はもちろん、AI流研究将棋の最前線を行く戦い。。

上図で佐々木八段が天王山・5筋の位でガツンと銀をぶつけ

必勝の可能性高まる先手らしく、先に仕掛けを開始します。。

 

 

 

58手目△8六歩。

 

上図での持ち駒

 

▲佐々木八段: 角、銀

△増田七段: 歩2

 

駒を軽く捌いてから自陣に手を戻し

手堅く「矢倉囲い」を完成させた佐々木八段に対して

後手番の可能性を示したい増田七段は、上図の局面で

飛車先から強く反撃に転じますが。。

 

「佐々木八段-増田七段」の棋譜はこちら

 

 

【 投了図・105手目▲7三桂成 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲佐々木八段: 角2、金、銀、歩

△増田七段: 金、歩3

 

盤上の主導権を常に握っていたのは佐々木八段。

後手の猛攻を見切って厳しく寄せに入ると、増田七段は

上図で万策尽き果て、無念の投了を告げました。。

 

A級棋士の貫禄をみせつけた佐々木八段は決勝戦進出。

「藤井聡太八冠-羽生善治九段」の勝者と初優勝をかけ

全国放送の晴れ舞台に臨みます。。