将棋世界 2024年4月号
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【 投了図・139手目▲2一飛 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 金、」銀、歩3
△広瀬九段: 角、金、歩5
一昨日に行われました、「将棋界の一番長い日」
第82期A級順位戦の最終戦/9回戦・一斉対局のうち
注目の「渡辺明九段-広瀬章人九段」の一戦は
上図139手までで、先手・渡辺九段が勝利。
39手目▲5五銀。
上図での持ち駒
▲渡辺九段: 角
△広瀬九段: 角
戦型は定跡手順の出だしから「角換わり」に決定。。
用意の「早繰り銀」に構えた渡辺九段は、上図の局面で
天王山・5筋の位で後手の「腰掛銀」に銀をぶつけて
事前準備は万全と爽やかに仕掛けを開始します。。
124手目△5七歩成。
上図での持ち駒
▲渡辺九段: 金、歩3
△広瀬九段: 歩4
銀交換を合図にそのままいざ、開戦へ
渡辺九段は敵陣へ踏み込みますが、本局に残留の懸かる
広瀬九段も強く応戦、激しい攻防戦が展開されます。。
しかし、先に寄せの形を決めたのは渡辺九段。。
広瀬九段は渾身の力で先手玉へと迫りましたが。。
【 投了図・139手目▲2一飛 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 金、」銀、歩3
△広瀬九段: 角、金、歩5
広瀬九段の執念も形勢を覆すには至らず。。
渡辺九段が一足お先に敵将を仕留めた、上図の局面をみて
広瀬九段は万策尽き果て、無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後11時36分。
ハイレベルな激闘を制し有、終の美を飾った渡辺九段は
順位戦成績を5勝4敗とし、勝ち越しで締めくくりました。
一方、痛恨の黒星を喫した
広瀬九段は3勝6敗の成績で全日程を終了。。
勝てば自力残留から一転、他の棋士の結果により
無念のA級陥落が決定しました。。