将棋世界2024年3月号(付録セット) [雑誌]
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【 投了図・145手目▲6六桂 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 角、金、銀、歩5
△西川六段: 角、金3、銀、桂2
藤井聡太王位への挑戦権獲得を目指す長い道
第65期王位戦挑戦者決定リーグの白組では、なぜか
2回戦を飛ばして3回戦が進行中。。
「羽生善治九段-森内俊之九段」の黄金カードが実現した
月曜日(26日)には捲土重来を期す注目の渡辺明九段も登場。
西の聖地・関西将棋会館にて西川和宏六段と対戦しました。
結果は、上図145手までで先手・渡辺九段が勝利。
対抗形の熱戦を制し、リーグ戦連勝スタートを飾りました。
43手目▲7八金右。
上図での持ち駒
▲渡辺九段: なし
△西川六段: なし
初手で飛車先を突き、居飛車を明示した渡辺九段に対して
真価の問われる西川六段は飛車を3筋へと振り、「三間飛車」を投入。
格調高く「高美濃囲い」に玉を囲い、西川六段は仕掛けどころを探りますが
渡辺九段は我関せずと、重厚な「穴熊」を完成させました。。
71手目▲4六歩。
上図での持ち駒
▲渡辺九段: 歩
△西川六段: 歩
西川六段はとにかく先手の飛車先を押さえますが
渡辺九段は緩急自在、ソツなく急所を抑えて模様を動かし
攻防の主導権を自然に引き寄せます。。
105手目▲8四桂。
上図での持ち駒
▲渡辺九段: 銀、桂、歩3
△西川六段: 歩
じりじりと間合いを詰め合う重い進行から
「穴熊」の堅さにものを言わせて桂馬との交換で飛車を切った
渡辺九段は上図で敵将の頭上目掛けて桂馬を跳躍。。
迫力ある踏み込みで終盤戦の幕を開きました。。
【 投了図・145手目▲6六桂 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 角、金、銀、歩5
△西川六段: 角、金3、銀、桂2
攻め合いの終盤戦
西川六段は大駒を起点に懸命に攻め立てますが
形勢を覆すには至らず、渡辺九段が鋭く寄せに入った
上図の局面で、万策尽き果て無念の投了を告げました。。
この結果、渡辺九段はリーグ戦開幕2連勝。。
タイトル奪還へ向け、幸先の良いスタートとなりました。
一方、トップ棋士の厚い牙城の前に善戦空しく敗れた
西川六段は開幕2連敗となりました。。