A級の先輩の貫禄。。第9期叡王戦・本戦/1回戦「永瀬九段が完勝で2回戦進出」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

A級の先輩の貫禄。。第9期叡王戦・本戦/1回戦「永瀬九段が完勝で2回戦進出」

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第9期挑戦者決定トーナメント表

 

【 投了図・116手目△7四角 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲佐々木八段: 銀2、歩5

△永瀬九段: 金、歩4

 

昨日は第9期叡王戦挑戦者決定トーナメント/1回戦で

注目の「永瀬拓矢九段-佐々木勇気八段」の顔合わせが実現。

結果は、上図116手までで後手番の永瀬九段が勝利を収めました。

 

 

 

39手目▲4五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲佐々木八段: なし

△永瀬九段: なし

 

互いに飛車先を決める出だしから

先手が角交換を拒み、戦型は現代調の「雁木」へ進行。。

 

最新の駒組みの最中、永瀬九段が角道を開けつつ

5筋の歩を突き合わせたのをみて(38手目△5四歩)

佐々木八段は返す刀でお隣り4筋の歩を突き合わせ

すぐに反発、強く仕掛けを開始します。。

 

 

 

69手目▲3三歩成。

 

上図での持ち駒

 

▲佐々木八段: 歩2

△永瀬九段: 角、歩4

 

先手の仕掛けを受け止める永瀬九段は

2筋での角交換成立のあと反撃に転じ、敵陣8筋へ嫌らしく

歩を成り込み拠点を作りますが、佐々木八段は構うことなく

強気の攻めで後手陣へと迫り、一気の勝利を狙います。。

 

が、しかし。。

 

 

 

88手目△5六銀。

 

上図での持ち駒

 

▲佐々木八段: 角、歩6

△永瀬九段: 歩3

 

永瀬九段は逸る佐々木八段をいなしながら

握った手番で小駒を聞かせて後手陣を攻略すると

機をみてズバリと飛車の成り込みに成功(84手目△8七飛成)

ガッチリと形勢を引き寄せ、そのまま厳しく寄せに入りました。。

 

【 投了図・116手目△7四角 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲佐々木八段: 銀2、歩5

△永瀬九段: 金、歩4

 

気合が空回りした格好の佐々木八段は、それでも

最後まで攻守に食らいつき、勝利への執念を燃やしますが

永瀬九段がトドメの角を打ち込んだ、上図の局面をみて

ついに万策尽き果て、無念の投了を告げました。。

 

さすがの勝負術で同世代のライバルを一蹴。。

見事勝利を飾った永瀬九段が堂々の2回戦進出。

次戦で佐藤天彦九段と対戦します。。