将棋世界2024年2月号(付録セット) [雑誌]
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【 投了図・118手目△4四金 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 歩3
△近藤七段: 金、桂、歩3
この時期恒例のトーナメント棋戦
第17回朝日杯は先日の名古屋大会に続きまして
本日、東京と関西の将棋会館に別れましてそれぞれ
ベスト4進出を懸けた戦いが展開されています。。
東京・将棋会館には注目の渡辺明九段が登場。
午前10時より、所司和晴七段門下の弟弟子である
近藤誠也七段との1回戦に臨みました。
結果は、上図118手までで近藤七段が後手番で勝利。
偉大な兄弟子を下した近藤七段が準決勝進出を目指し
午後からの2回戦へと駒を進めました。。
37手目▲3五歩。
上図での持ち駒
▲渡辺九段: 角
△近藤七段: 角、歩
互いに飛車先を決め合う出だしから
現代調の「矢倉」模様の進行となると、まずは8筋で角交換が成立。
双方、大駒を手持ちにして迎えた上図の局面で渡辺九段が3筋から
仕掛けを開始、すると近藤七段もすぐに反発しいざ開戦となりました。。
【 投了図・118手目△4四金 】
投了図での持ち駒
▲渡辺九段: 歩3
△近藤七段: 金、桂、歩3
渡辺九段は3筋を拠点に駒を盛り上げ
攻防の主導権を握りました、肝心の終盤戦で手が伸びず。。
逆に近藤七段は見切りよく、小駒で先手陣を切り崩すと
盤石の指し回しで攻守に圧倒、形勢を引き寄せます。。
渡辺九段は最後まで食らいつきますが
近藤七段が先手の猛攻を的確に凌いでから寄せに入った
上図の局面をみて、万策尽き果て無念の投了を告げました。
これで今期公式戦が18勝23敗となった
渡辺九段は元気なく、1回戦で姿を消しました。。