将棋世界2024年2月号(付録セット) [雑誌]
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【 投了図・131手目▲3二飛 】
投了図での持ち駒
▲福間女流四冠: 飛、銀、歩
△西山女流名人: 角、桂2、香2、歩4
初防衛を目指す西山朋佳女流名人に
女流将棋の第一人者・福間(旧姓・里見)香奈女流四冠が挑戦する
第50期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負。
開幕戦を福間女流四冠が制して迎えた注目の第2局が
21日の日曜日、福間女流名人の地元となる島根県は出雲市
出雲文化伝承館」にて、運命の幕を開きました。。
結果は、上図131手までで先手・福間女流四冠が勝利。
女流名人奪還へ、会心の開幕連勝スタートを決めました。。
21手目▲3五歩。
上図での持ち駒
▲福間女流四冠: なし
△西山女流名人: なし
福間女流四冠は「中飛車」、西山女流名人は「三間飛車」を
それぞれ採用し、戦型は両者の対戦ではすっかりおなじみの
「相振り飛車」に決定。駒組みの最中に飛車を3筋に振り直した
福間女流四冠が上図の局面で、飛車先から戦端を開きます。。
75手目△6五桂。
上図での持ち駒
▲福間女流四冠: 角、銀、桂、歩
△西山女流名人: 歩2
互いに相手の大駒を抑え込みながら
中盤は激しい攻防戦が展開されましたが、福間女流四冠は
西山女流名人が自陣に張った飛車に構わず(74手目△5七飛)
上図で銀を捕獲し桂馬を戦場に跳躍、勝負に出ました。。
【 投了図・131手目▲3二飛 】
投了図での持ち駒
▲福間女流四冠: 飛、銀、歩
△西山女流名人: 角、桂2、香2、歩4
手番の回った西山女流名人は
すかさず、成り込んだ龍を起点に先手玉へと迫りますが
福間女流四冠はその龍を押し返しながら反撃に転じます。。
先手の迫力ある切り返しを前に
西山女流名人は受けに回りますが、流れは変わらず。。
福間女流四冠が仕上げの寄せに入った上図の局面をみて
万策尽き果て、無念の投了を告げました。。
終局時刻は午後5時13分。
地元でその実力を余すところなくみせつけた
福間女流四冠が貫禄の連勝を決めました。。