「藤井世代」の急先鋒。。第37期竜王戦1組/2回戦「伊藤七段、菅井八段を下し3回戦進出」 | 柔らかい手~個人的将棋ブログ

「藤井世代」の急先鋒。。第37期竜王戦1組/2回戦「伊藤七段、菅井八段を下し3回戦進出」

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第37期ランキング戦トーナメント表

 

【 投了図・122手目△3三金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲菅井八段: 角、銀、歩3

△伊藤八段: 金2、銀、歩4

 

今週の将棋界は竜王戦のランキング戦が各クラスで花盛り。。

月曜日(15日)には、最高クラスの1組で2回戦屈指の好カード

注目の「菅井竜也八段-伊藤匠七段」が行われました。。

 

結果は、上図122手までで先手・伊藤七段が勝利。

現在も王将戦で藤井聡太王将に挑戦中と好調なシーズンを過ごす

振り飛車党の若き旗頭・菅井八段を下し、「藤井世代」の急先鋒

伊藤七段が堂々の3回戦進出を決めました。。

 

 

 

54手目△3五歩。

 

上図での持ち駒

 

▲菅井八段: 歩

△伊藤七段: なし

 

菅井八段は先手で「三間飛車」を投入。。

生粋の居飛車党・伊藤七段はもちろん居飛車で迎え撃ち

戦型は期待通りの「対抗形」となりました。。

 

じっくりとした駒組みから、迎えた上図の局面で

伊藤七段は3筋の歩を突き合わせ仕掛けを開始します。。

 

 

 

82手目△1七歩成。

 

上図での持ち駒

 

▲菅井八段: 銀、歩4

△伊藤八段: 香、歩

 

起点の3筋に飛車を合わせて構成を強めた

伊藤七段はスムーズに手を繋ぎ、模様を動かすと

1筋の端から敵陣に踏み込み、形勢を引き寄せました。。

 

【 投了図・122手目△3三金 】

 

 

投了図での持ち駒

 

▲菅井八段: 角、銀、歩3

△伊藤八段: 金2、銀、歩4

 

迫力ある後手の攻めを前にして

菅井八段は「千日手」模様へ引き込むの精一杯。。

悠々とそれを回避した伊藤七段が厳しく寄せに入った

上図の局面で、菅井八段は無念の投了を告げました。。

 

昨年から続く連勝を「11」に伸ばした

伊藤七段は今期2度目のタイトル挑戦実現へ

力強く、その歩を進めます。。