将棋世界2024年2月号(付録セット) [雑誌]
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【 投了図・122手目△3三金 】
投了図での持ち駒
▲菅井八段: 角、銀、歩3
△伊藤八段: 金2、銀、歩4
今週の将棋界は竜王戦のランキング戦が各クラスで花盛り。。
月曜日(15日)には、最高クラスの1組で2回戦屈指の好カード
注目の「菅井竜也八段-伊藤匠七段」が行われました。。
結果は、上図122手までで先手・伊藤七段が勝利。
現在も王将戦で藤井聡太王将に挑戦中と好調なシーズンを過ごす
振り飛車党の若き旗頭・菅井八段を下し、「藤井世代」の急先鋒
伊藤七段が堂々の3回戦進出を決めました。。
54手目△3五歩。
上図での持ち駒
▲菅井八段: 歩
△伊藤七段: なし
菅井八段は先手で「三間飛車」を投入。。
生粋の居飛車党・伊藤七段はもちろん居飛車で迎え撃ち
戦型は期待通りの「対抗形」となりました。。
じっくりとした駒組みから、迎えた上図の局面で
伊藤七段は3筋の歩を突き合わせ仕掛けを開始します。。
82手目△1七歩成。
上図での持ち駒
▲菅井八段: 銀、歩4
△伊藤八段: 香、歩
起点の3筋に飛車を合わせて構成を強めた
伊藤七段はスムーズに手を繋ぎ、模様を動かすと
1筋の端から敵陣に踏み込み、形勢を引き寄せました。。
【 投了図・122手目△3三金 】
投了図での持ち駒
▲菅井八段: 角、銀、歩3
△伊藤八段: 金2、銀、歩4
迫力ある後手の攻めを前にして
菅井八段は「千日手」模様へ引き込むの精一杯。。
悠々とそれを回避した伊藤七段が厳しく寄せに入った
上図の局面で、菅井八段は無念の投了を告げました。。
昨年から続く連勝を「11」に伸ばした
伊藤七段は今期2度目のタイトル挑戦実現へ
力強く、その歩を進めます。。