将棋世界2024年2月号(付録セット) [雑誌]
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今週は今年を占う順位戦で賑わう将棋界。。
本日は、最高峰・A級で7回戦の開幕を飾る好カード
注目の「佐藤天彦九段-佐々木勇気八段」の一戦が
総本山の東京・将棋会館にて行われています。。
佐藤九段の今期ここまでの成績は
24戦14勝10敗(.583)。順位戦は2勝4敗と黒星先行中。
しかし、年末を4連勝で締めくくるとNHK杯でも逆転勝利を飾り
新年の巻き返しへ大きな期待を抱かせます。。
対します、佐々木八段の今期ここまでの成績は
33戦21勝12敗(.636)。順位戦は3勝3敗のイーブン。
佐々木八段も年末は7連勝フィニッシュと調子はうなぎ上り。。
勢いそのままに、初参戦のA級でも勝ち越しを狙います。
ともに現代的な居飛車党である両者の対戦成績は
ここまで5戦して佐々木八段の3勝2敗と拮抗した数字が残ります。
本局の先手は佐藤九段。
その初手で角道を開くと、続く2手目に佐々木八段が飛車先を突き
拘りの居飛車を明示したのをみて、開いたばかりの角道を止めてから
飛車を7筋へと振り「三間飛車」を投入、戦型は「対抗形」となりました。
本来は居飛車党の佐藤九段ですが、このところは
意欲的に振り飛車を採用しており、ある意味予想された出だしに。。
両者はさして時間を使わず自陣の駒組みを進めて行きます。。
駒組みの最中、先に仕掛けのは佐々木八段。。
佐藤九段が振り飛車の相棒「美濃囲い」に玉を納めてから
飛車を6筋に振り直した、次の瞬間、佐々木八段は17分の考慮で
その6筋の歩を突き合わせ、果敢に駒を捌きに出ました。。
直後に角交換が成立、盤上に熱気が立ち込める中
佐藤九段は堂々と玉の入城を完了、互いに桂馬を跳ねた後
手持ちの角を自陣に打ち込み拠点とした佐々木八段に対して
佐藤九段は中央5筋の歩を突き合わせ、仕掛けを開始します。。
後手の模様を動かしながら佐藤九段は機敏に馬を作りますが
佐々木八段は握った手番で、すかさず先手の桂頭を叩いてから
自らの桂馬を8筋の戦場へと跳ね反撃に転じた、54手目の局面で
夜戦に備えて、夕食休憩突入となりました。。
【 夕食のオーダー 】
佐藤九段: うな重(梅)、肝吸
佐々木八段: 力うどん
盤上はいよいよ本格開戦目前。。
夕食休憩明けからの火花散るねじり合いに
期待と注目が高まります。。